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  •   哲学思想基礎講読 / Western Philosophical Thought (Introductory Reading)  
      嶺岸 佑亮  
      文  
      3  
      前期 木曜日 3講時  

     フィヒテの『学者の使命』(1795年)は、学者とは何であるかという観点から、教育哲学の議論を展開した古典的なテクストとしてきわめて重要です。それと同時に、前年の『全知識学の基礎』(1794年)で提示された純粋な自我の概念について、より広い視点から考察がなされており、フィヒテ哲学のみならず、近代ドイツ哲学を理解する上で非常に有用なものだといえます。さらに『学者の使命』では、学者が何であるかという問題が社会や文化との関係から論じられており、非常に多様な層から問題に光を当てています。

     この講読では、フィヒテのテクストを精読することを通じて、近代ドイツ哲学における基本問題を確認するとともに、その独自の展開をテクストに即して読み解くことを目指します。

    In this course, we are going to read some philosophical writings of Johann Gottlieb Fichte(1762~1814) concerning the problem of education and culture in its original German text. By reading the text, we are going to tackle with the problem of the education on the one hand, and that of the cultivation of human being. Fichte's thought had great influeneces on the contemporary philosophers and artists. By reading and discussing this text, we will attain the foundation to understand the typical topics and manner of the modern philosophy.

  •   哲学思想基礎講読 / Western Philosophical Thought (Introductory Reading)  
      嶺岸 佑亮  
      文  
      4  
      後期 木曜日 3講時  

     この授業では、G.W.F. ヘーゲルがベルリン大学で行った「法哲学講義」のうち、1824/25年度の講義における良心論を精読します。このテクストはヘーゲル自身の手によるものではなく、聴講生であるグリースハイムによる筆記録です。そのため、ヘーゲル自身のテクストに比べてかなり読みやすいです。

     良心の問題は道徳と宗教の間を理解する上で重要であるだけでなく、ヘーゲルの中心思想である絶対精神や純粋な知の形成過程を知る上で極めて重要です。ヘーゲルの良心論を読み解くことで、近代ドイツ哲学の特有な点を理解することが出来るようになります。

     また必要に応じて、ヘーゲルの主著である『精神現象学』における良心論のテクストも参照します。

     We are going to read Hegel’s theory of the conscience in the Vorlesungen über die Philosophie des Rechts of 1824/25 in original German text. This text is a note form Hegel’s lecture in Berlin University, which is written by on of his students, names Griesheim.

     The problem of conscience is the key to understand the relation between the moral and the religion, and more, to realize why Hegel must develop his theory of the absolut spirit (der absolute Geist) qua the pure science (das reine Wissen).

  •   哲学思想演習 / Western Philosophical Thought (Seminar)  
      嶺岸 佑亮  
      文  
      5  
      前期 水曜日 3講時  

     ヘーゲルをはじめとする近代ドイツの哲学者たちは、ドイツ観念論という名のもとにくくられるのが一般的です。その場合、彼らの哲学が全体として観念論に属する、という先行了解が背後にあります。ただ彼らのテクストを実際に紐解くならば、事情はそう簡単ではないことが用意に見て取れます。そこで本演習では、ヘーゲルの『精神現象学』から「理性」章を取り上げ、観念論をめぐる議論を実際に検証してみることにします。そうすることで、カントの批判的観念論、ヤコービによる観念論と実在論の対比、フィヒテとシェリングにおける超越論的観念論など、観念論をめぐる多様な立場があることが見て取れるようになるはずです。

     本演習は、ヘーゲルのテクストをドイツ語の原文で読み進めるかたちで行います。事前に担当箇所を割り当てます。また必要に応じて、カントやフィヒテやシェリングなどの観念論に関する議論も参照します。

    Wir werden das Vernunft-kapitel von Hegels "Phänomenologie des Geistes" lesen. Dort wird diskutiert, was der Idealismus eigentlich bedeutet, sowie was die Realität für die Vernunft ist. Hegels Argumentation verweist viele vorhergehende Denker wie Kant, Jacobi, Fichte und Schelling. Helgels Auseinandersetzung mit ihren verschiedenen Behandlungsarten vom Idealismus wird uns klar machen, dass man Hegels Philosophie nicht einfach als Idealismus zu bestimmen ist.

  •   哲学研究演習Ⅶ / Philosophy(Advanced Seminar)VII  
      嶺岸 佑亮  
      文  
       
      後期 水曜日 3講時  

     自己意識は、近代哲学全体を貫く基本的モチーフの一つです。〈私は私である〉ということをめぐって、それぞれの哲学者がきわめて多様な理解を展開しました。その中でも、ヘーゲルの『精神現象学』における自己意識の理論はきわめて独自のものといえます。そこでは、〈私〉は単独的なものとしてではなく、別の〈私〉との相互的な関係に常にあるものとされています。ヘーゲルの自己意識理論は、近代的市民社会のありように密接にかかわるものとして、後代の様々な思想家によって注目され続けてきました。その意味でも、『精神現象学』の自己意識理論を読み解くことは、哲学的に重要な意義をもつといえます。

     本演習では、ヘーゲルのテクストをドイツ語原文で読み進めます。事前に担当箇所を割り当てます。また必要に応じて、ガダマーやレーヴィット、フランクフルト学派などの関連テクストも紹介する予定です。

    Das Selbstbewusstsein ist eines der wichtigesten Themen in der neuzeitlichen Philosophie. Was das bedeutet, dass Ich Ich bin, darüber haben jede Philosophen in der Neuzeit seine eigene Theorie entwickelt haben. In diesem Kontext ist Hegels Theorie des Selbstbewusstseins in seiner "Phanomenologie des Geistes"von eigentümlicher Bedeutung. Wir werden darüber anhand dem originalen deutschen Text diskutieren.

  •   哲学思想演習 / Western Philosophical Thought (Seminar)  
      嶺岸 佑亮  
      文  
      6  
      後期 水曜日 3講時  

     自己意識は、近代哲学全体を貫く基本的モチーフの一つです。〈私は私である〉ということをめぐって、それぞれの哲学者がきわめて多様な理解を展開しました。その中でも、ヘーゲルの『精神現象学』における自己意識の理論はきわめて独自のものといえます。そこでは、〈私〉は単独的なものとしてではなく、別の〈私〉との相互的な関係に常にあるものとされています。ヘーゲルの自己意識理論は、近代的市民社会のありように密接にかかわるものとして、後代の様々な思想家によって注目され続けてきました。その意味でも、『精神現象学』の自己意識理論を読み解くことは、哲学的に重要な意義をもつといえます。

     本演習では、ヘーゲルのテクストをドイツ語原文で読み進めます。事前に担当箇所を割り当てます。また必要に応じて、ガダマーやレーヴィット、フランクフルト学派などの関連テクストも紹介する予定です。

    Das Selbstbewusstsein ist eines der wichtigesten Themen in der neuzeitlichen Philosophie. Was das bedeutet, dass Ich Ich bin, darüber haben jede Philosophen in der Neuzeit seine eigene Theorie entwickelt haben. In diesem Kontext ist Hegels Theorie des Selbstbewusstseins in seiner "Phanomenologie des Geistes"von eigentümlicher Bedeutung. Wir werden darüber anhand dem originalen deutschen Text diskutieren.

  •   近代哲学研究演習Ⅰ / Modern Philosophy(Advanced Seminar)I  
      城戸 淳  
      文  
       
      前期 水曜日 5講時  

    カントの『純粋理性批判』(1781/87年)をドイツ語原文で読む。今年度はアンチノミー章にとりくむ。担当者には、訳読に加えて、解釈的な設問に応えてもらう。また、進行に応じて、関連するコメンタリーや研究書・論文などを報告する機会を設ける。

    We read Kant's Critique of Pure Reason (1781/87) in the original German. We will work on the chapter of "The Antinomy of Pure Reason" this year. In addition to reading, students will be asked to answer interpretive questions and to report on commentaries or articles on the Antinomy.

  •   哲学研究演習Ⅵ / Philosophy(Advanced Seminar)VI  
      嶺岸 佑亮  
      文  
       
      前期 水曜日 3講時  

     ヘーゲルをはじめとする近代ドイツの哲学者たちは、ドイツ観念論という名のもとにくくられるのが一般的です。その場合、彼らの哲学が全体として観念論に属する、という先行了解が背後にあります。ただ彼らのテクストを実際に紐解くならば、事情はそう簡単ではないことが用意に見て取れます。そこで本演習では、ヘーゲルの『精神現象学』から「理性」章を取り上げ、観念論をめぐる議論を実際に検証してみることにします。そうすることで、カントの批判的観念論、ヤコービによる観念論と実在論の対比、フィヒテとシェリングにおける超越論的観念論など、観念論をめぐる多様な立場があることが見て取れるようになるはずです。

     本演習は、ヘーゲルのテクストをドイツ語の原文で読み進めるかたちで行います。事前に担当箇所を割り当てます。また必要に応じて、カントやフィヒテやシェリングなどの観念論に関する議論も参照します。

    Wir werden das Vernunft-Kapitel von Hegels "Phänomenologie des Geistes" lesen. Dort wird diskutiert, was der Idealismus eigentlich bedeutet, sowie was die Realität für die Vernunft ist. Hegels Argumentation verweist viele vorhergehende Denker wie Kant, Jacobi, Fichte und Schelling. Helgels Auseinandersetzung mit ihren verschiedenen Behandlungsarten vom Idealismus wird uns klar machen, dass man Hegels Philosophie nicht einfach als Idealismus zu bestimmen ist.

  •   哲学思想演習 / Western Philosophical Thought (Seminar)  
      城戸 淳  
      文  
      6  
      後期 水曜日 5講時  

    カントの『純粋理性批判』(1781/87年)をドイツ語原文で読む。今年度はアンチノミー章にとりくむ。担当者には、訳読に加えて、解釈的な設問に応えてもらう。また、進行に応じて、関連するコメンタリーや研究書・論文などを報告する機会を設ける。

     読解は前期の続きから始めるが、後期から参加した受講生がいる場合は、前期の復習の時間を設ける。

    We read Kant's Critique of Pure Reason (1781/87) in the original German. We will work on the chapter of "The Antinomy of Pure Reason" this year. In addition to reading, students will be asked to answer interpretive questions and to report on commentaries or articles on the Antinomy.

  •   哲学思想基礎講読 / Western Philosophical Thought (Introductory Reading)  
      城戸 淳, 直江 清隆  
      文  
      4  
      後期 水曜日 3講時  

     前期の「哲学研究のレッスン (1)」の続きです。哲学専修の2年生は必ず前期・後期ともに履修して下さい。(倫理学専修の方は「倫理学研究のレッスン」の欄をご覧下さい。)

     目的は、哲学・倫理学の文献を正確に読解し、そこで展開されている議論をまとめ、それをふまえて討論したり発表したりする力を身につけることです。

     最初の5〜10は英語のテクストを用います。折にふれて教員の解説を聞きながら、担当箇所のレジュメを作成し授業時に発表したり、テキストをふまえた討論をしたりします。最後の4回ほどは、担当者が自分で決めたテーマについて発表を行い、みなでそれをめぐって議論します(前期・後期を通じて1人1回発表して頂きますので、後期は、前期に発表しなかった方に発表して頂くことになります)。今学期発表をしない人には、自分で決めたテーマについての学期末レポートを提出して頂きます。

    We shall read a couple of chapters from Simon Blackburn's THINK in the first ten sessions except the very first. Previously appointed participants will make a brief report on an assigned passage and then all of us will discuss it. In the last four sessions previously appointed participants will give a presentation on the topic of thief choosing and then all of us will discuss it.

  •   ギリシャ語 / Greek  
      嶺岸 佑亮  
      文  
      4  
      後期 金曜日 3講時  

     アリストテレスの『自然学』は、アリストテレス自身の哲学的方法や概念が集約されている非常に重要なテクストです。またこのテクストは、ニュートンの古典物理学以前の自然探求の基本テクストであり、学問とは何であるかについての古代ギリシア的な理解を与えてくれます。実際に古代ギリシア語の原典で精読することを通じて、哲学や学問とはそもそも何であるか、ということについての理解を深めることが可能です。

     『自然学』の第1巻は、タレスやヘラクレイトスやパルメニデスなど、現在では断片のかたちでのみ伝えられているさまざまな先行する哲学者の思想が吟味されています。イオニア学派やエレア学派における自然理解は、哲学や学問の領域だけではなく、文学的にも非常に大きな影響を与え続けています。必要に応じて、彼らの思想の特徴についても検討します。

     後期の購読では、必要に応じて第2巻や第3巻の関連個所も取り上げる予定です。そのことにより、古代ギリシアにおける自然概念や運動概念について基本的な理解を獲得することを目指します。

    We are going to read the 1st book of Aristotle's Physics, which ist one of the most classic text of philosophy. Until the Medieval Age it has been esteemd as the basic text for the natural phanomena. It gives also us the understanding, what the scientific method is.

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