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授業の目的は、環境・資源政策の根幹をなす要素の一つである、科学技術に対するバランスの取れた見方を獲得することである。具体的には、社会構築主義の考え方を身につけることである。
授業の概要
すべてオンラインで行う。科学技術社会学の基礎文献を輪読したあと、受講生各自の研究テーマを科学技術社会学の観点から論じた場合の発表を行い、討議を行う。
達成方法:基礎的な考え方やその応用を、2つの教科書を輪読することで習得し、それをさらに教員や他の学生と議論することによって深める。さらに、自分の修士論文や博士論文に適用することにより、今までとは異なる視点で今まで取り組んできた研究を見ることができるようになる。
水は地球上で最も豊富な物質であり、かつ、すべての生物の主成分であり、地球表面を常に形成している大きな力である。また、人類が生存するために地球を空調し、文明の進歩に影響を与える重要な要因でもある。
水文学は、地球の水循環、水の時空間分布、水の物理的・化学的特性と人間社会を含む生物環境との相互作用などを扱う科学である。また、水文学は水関連施設の設計や運用、水供給、廃水処理、灌漑、水力発電、水関連災害防災減災、侵食と土砂堆積の管理、塩分制御、汚染軽減、親水利用、環境保護などの実務にも活用されている。
本講義では、降水から、蒸発、地下浸透、河川の流出に至る一連の水循環システムについて、その物理過程(水文過程、水文モデル)と確率論手法(頻度解析、時空間解析)について説明する。また、水資源や水環境など、人間活動に伴う地球上の水問題に関して、自然科学と社会科学の両面の視点から講義をする。さらに、水と人間社会の相互作用(社会水文学)にも焦点を当て、流域環境や水災害における人間の安全保障について議論を行う。