シラバスの表示

実践宗教学特論Ⅲ / Practical Religious Studies (Advanced Lecture)

前期 水曜日 5講時. 単位数: 2. 担当教員/Instructor: 髙橋 原. セメスター: 1学期. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: LGH-RES615J. 使用言語: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

実践宗教学特論Ⅲ

授業題目

死生学文献講読 

Course Title (授業題目)

Readings: Death and Life Studies 

授業の目的と概要

死生観に関する文献を読み、日本文化における悲嘆とそのケアのありかたについて基礎的な知識を得る。 

Course Objectives and Course Synopsis(授業の目的と概要)

Students will read literature on the history and culture related to death and grief in Japanese cultural tradition.

学習の到達目標

日本人の文学的感性が死と悲嘆をどのように捉えてきたのか、事例を踏まえて理解する。 

Learning Goals(学習の到達目標)

Students learn the history and culture related to grief care, in order to understand effective method of care for the bereaved. .

授業内容・方法と進度予定

島薗進『死生観を問う 万葉集から金子みすゞへ』(朝日選書1037)を読み進める。

学生は担当箇所についての要約発表を行い、授業内でディスカッションを行なう。

(1)イントロダクション
(2)【序章】自分自身の死生観を探る――東日本大震災後に目立つ死生観探究
(3)【第1章】魂のふるさとと原初の孤独 死者が近くにいるという感覚
(4)折口信夫のマレビト
(5)魂のふるさとへの憧憬
(6)【第2章】無常を嘆き、受け入れる 無常――野口雨情の童謡と一茶の「おらが春」
(7)無常を描き出す宗教文書と文芸
(8)無常観――芭蕉と李白
(9)【第3章】悲嘆の文学の系譜 王朝文芸の「はかなし」と死生観
(10)母の悲嘆と作者の憤り、そして笑い
(11)【第4章】無常から浮き世へ 桜に託された孤独、苦悩と信仰の間
(12)現代人のうき世観と魂のふるさと
(13)【終章】夏目漱石、死生観を問う――死生観が問われる時代
(14)まとめ その一
(15)まとめ その二

Class Schedule and Activities(授業内容・方法と進度予定

Reading following texts;
Simazono Susumu, Shiseikan wo tou: mannyoushuu kara Kaneko Misuzu he, Asahi Shinbun Shuppan, 2023.

成績評価方法

出席回数と発表内容により総合に評価する。

Grading Plan(成績評価方法)

Students are evaluated by presentations and class participation.

教科書および参考書

島薗進『死生観を問う 万葉集から金子みすゞへ』(朝日選書1037)、朝日新聞出版、2023

授業時間外学習

指定テキストを熟読すること。発表担当者はレジュメを用意すること。詳細は初回に指示する。

 これと関連したシラバス 学務情報システムで確認
このシラバスを共有