東洋史各論 / Oriental History

後期 金曜日 ４講時. 単位数: 2. 担当教員/Instructor: 川合 安. セメスター: 6. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: LHM-HIS304J. 使用言語: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

東洋史各論

授業題目

北朝隋唐貴族制の諸問題

Course Title (授業題目)

Issues of the Aristocratic System in the Northern Dynasties, Sui and Tang

授業の目的と概要

中国の北朝隋唐時代（439～907）における貴族制は、魏晋南朝の貴族制と異なり、皇帝権力主導の下に貴族の格付けが行われ、官僚制に組み込まれる傾向があり、隋唐時代には科挙制が成立するに至る。しかし、科挙制成立後も貴族は存続した。講義では、この時代の貴族制あるいは貴族について分析し、その具体相を浮かび上がらせることを試みる。この試みを通じて、中国史における北朝隋唐時代の特質について理解を深めることを目的とする。

Course Objectives and Course Synopsis(授業の目的と概要)

This course covers the aristocratic system in the Northern Dynasties, Sui and Tang （439-907）to help students understand the characteristics of the Northern Dynasties, Sui and Tang time in Chinese history.

学習の到達目標

六朝貴族制の具体相とその特質を理解し、興味をもった論点について論じることができるようになる。

Learning Goals(学習の到達目標)

The purpose of this course is to help students discuss the characteristics of the aristocratic system in the Northern Dynasties, Sui and Tang.

授業内容・方法と進度予定

講義形式で行い、第２回目以降、毎回課題を課す。
１、序論（北朝隋唐時代の流れ）
２、五胡十六国時代の胡漢の貴族
３、北魏前期の胡漢の貴族
４、北魏・孝文帝の貴族制導入―官制改革
５、北魏・孝文帝の貴族制導入―姓族分定
６、北魏の九品中正制度
７、北魏後期の貴族制への反発
８、東魏・北斉の九品中正制度
９、西魏・北周の新貴族制
10、隋の貴族
11、隋の科挙制
12、唐・太宗の『貞観氏族志』
13、唐の貴族と科挙
14、牛・李の党争
15、総括

成績評価方法

第２回目以降毎回の課題によって評価する。

教科書および参考書

各時間に資料を配布する。参考書は、講義時間に紹介する。

授業時間外学習

資料を精読して課題を作成する。

その他

なし。