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日本語学概論 / Japanese Linguistics (General Lecture)

後期 火曜日 3講時. 単位数: 2. 担当教員/Instructor: 甲田 直美. セメスター: 4. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: LHM-LIN203J. 使用言語: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

日本語学概論

授業題目

物語論とことばのバリエーション

Course Title (授業題目)

Narratology and Variation in Japanese Language

授業の目的と概要

・物語を具体的に考えながら、言語学とその隣接領域について、一定の知識を得る。
・言語は、ジャンル、地域、時代、使用者、媒体等によるバリエーションについて、広がりを見せる。本講義では物語とことばの関係を扱う。物語で使用されることば、物語と他のジャンルとの違い、語られることばの特徴など、「物語」をキーワードに日本語を分析する事例と分析方法について講義する。

Course Objectives and Course Synopsis(授業の目的と概要)

This course introduces narrative analysis in Japanese language variations. Variety is a specific set of human speech patterns. Viewing language as a realization of language use, the focus of the course is on examining the interrelationship between narratives in sounds, words, grammatical features, and people’s language use in everyday life.

学習の到達目標

物語を具体的に考えながら、言語学とその隣接領域について、一定の知識を得る。
(1)物語論をとおして我々が日常使用している言語を観察・記述できるようになる。
(2)会話分析の基本的技能を身につける。

Learning Goals(学習の到達目標)

While considering the story in concrete terms, students will gain a certain knowledge of linguistics and its adjacent areas.
To develop student’s ability to analyze language in everyday life
To develop student’s ability to do Conversation Analysis (CA)

授業内容・方法と進度予定

1.物語と人間―言語分析の領域―
2.『星の王子さま』に見る世界の言語―比較・対照言語学―
3.物語と談話の法則―文法論―
4.音と耳から考える物語―音声学―
5.物語の翻訳―意味論―
6.物語と時間―談話分析―
7.構造主義と神話研究―音韻論―
8.物語の技巧―物語論―
9.物語の共通性―物語の類型論―
10.ドラマ・アニメの構造とシナリオ術―シナリオ術―
11.マンガと視点現象―マンガ学―
12.雑談と「もの」語り―会話分析―
13.ケアの物語―語用論―
14.コミュニケーション・ツールとしての物語―コミュニケーション論―
15.研究の方法

成績評価方法

出席30%、提出物50%、期末レポート20%

Grading Plan(成績評価方法)

・Participation (30%)
・Assignments and analysis exercises (50%)
・Term paper (20%)

教科書および参考書

テキストおよびプリントを用いて解説する。
『物語の言語学―語りに潜むことばの不思議』甲田直美(2004)ひつじ書房

授業時間外学習

実際にデータ収集をし,観察・分析を行い,レポートを作成する。

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