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ヨーロッパ政治史演習Ⅱ

後期 水曜日 4講時. 単位数: 2. 担当教員: 平田 武. 科目区分: 大学院科目. 授業形態: 演習. 履修年度: 2024.

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

対面

連絡方法とクラスコード

クラスコード:
質問等は授業内で受け付ける。

初回授業日等

クラスルームにおいて、追って連絡する。初回開講日は説明会で、参加希望者は出席すること。

授業の目的と概要

 近年のハプスブルク君主国史研究においては、後継諸国の国民史的視点に基づくバイアスから自由な、むしろ国民史的視点には批判的な立場からの修正史の試みが盛んに行われており、ナショナリズに対する社会・文化史的アプローチがとられることが多いが、その反面、(とりわけ英語文献では)政治史研究はやや手薄になっている。本演習では、前期に引き続き、君主国末期の代表的な政治家(外交官)で、君主国末期に共通外相(1906 – 1912)を務めた人物についての伝記研究の下記の続編を取り上げて、二重君主国の複雑な統治機構のメカニズムについての理解を深めることを目的とする。
 Solomon Wank, In the Twilight of Empire: Count Alois Lexa von Aehrenthal (1854 – 1912), Volume 2: From Foreign Minister in Waiting to de facto Chancellor (Wien – Köln – Weimar: Böhlau Verlag, 2020).

 This seminar deals with the political history of the late Habsburg Empire through a biographic study of a diplomat/politician who served as the foreign minister of the Empire from 1906 to 1912.

授業内容・方法と進度予定

 演習は、毎回教材のうちの30~50頁ほどを(参加者の人数等を勘案してペース配分を決める)、担当者にレジュメ(B4三枚~四枚程度)を作成して報告してもらい、それに基づいて討議を行う形式で進める。演習参加者には、毎回の出席と議論への参加が要請されることは言うまでもなく、少なくとも1回は報告を担当してもらうことになる。参加者には毎回相当量の英文を読み進めていく根気が必要となる。

学習の到達目標

 英語で書かれた歴史学文献を購読して、その内容を咀嚼した上で、学問的・批判的に討論する能力を身につけること。

成績評価方法

 参加者の報告と、質疑・討論への参加に基づいて行う。

教科書および参考書

 教材はこちらで用意する。参考文献は、演習の中で適宜紹介する。

授業時間外学習

 毎回の演習の前に参加者は、テキストの該当箇所を一読しておくこと。報告者は、担当箇所を読んだ上で、レジュメを作成する。レジュメの作成には、最低でも2週間はかかると考えた方がよい。レジュメの事前チェックを要望する場合には、教員と日程調整を行うこと。

その他

 参加希望者は開講日の説明会に出席すること。学部・公共政策大学院と合併。他研究科(修士課程)大学院生の履修も認める。

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