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憲法法曹実務演習Ⅰ

後期 木曜日 4講時. 単位数: 2. 担当教員: 佐々木 弘通. 科目区分: 学部演習. 授業形態: 演習. 対象学年: 2,3,4年次対象. 履修年度: 2024.

実務・実践的授業※○は、実務・実践的授業であることを示す。

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週間授業回数

1回毎週

配当学年

2,3,4年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

 対面

連絡方法とクラスコード

 クラスコードは、6a335qi。質問等は、対面式授業の後に受け付ける。

初回授業日等

 10月10日(木)4講時

授業の目的と概要

 「〇〇法曹実務演習」は、学部教育と法科大学院教育の橋渡しを目的とする演習である。
 本演習(=「憲法法曹実務演習Ⅰ」)では、法律家にとって必要不可欠の能力である「読解力」の養成を目的とし、最近及び過去の重要な憲法判例を4つ(か3つ)取り上げて、精読する。「読解力」養成を志す学生であれば、法律家志望(≒法曹コース登録者)でなくても受講生として歓迎する。

 In this seminar, students will read 4 court decisions in the field of constitutional law. The predominant focus will be to read the text accurately and grasp its structure.

授業内容・方法と進度予定

 本科目は、すべて対面で授業を実施する。授業の連絡及び講義資料等の配信は、グーグル・クラスルームを使用して行う。

 憲法について言えば、学部段階では憲法に関する基本的知識の習得が、また法科大学院では、その基本的知識を土台としながら判例の読解・検討を通じて事案に即した説得力ある憲法論を行う力の養成が、課題とされる。このように学部段階では憲法の教科書を読む力が、また法科大学院段階では憲法判例を読む力が、必要とされることは言うまでもない。ところが現実には、基本法律科目の教科書を真っ当に通読することなく法科大学院に進学してしまい、判例そのものを読む力がないのでマニュアル書で判例のポイントだけを暗記して判例を読んだことにしている学生が少なくない。法科大学院に進学した時点でそういう状態にないようにするために、学部段階でしっかりした読解力を身に着けることが大切である。
 本演習では、第1回目にオリエンテーションとして、判例の読み方とレジュメの作り方について解説した後、第2回目から、基本的には判例1つにつき演習3回分(か4回分)をかけて検討を行う。
 参加者は、本演習で扱う全ての判例について、判決理由を丁寧に読み解くレジュメを作成し提出しなければならない。毎回の演習ごとにレジュメ担当者を2名ずつ割り当てる。毎回の演習では、各回の担当者2名のレジュメに沿って、判決理由の批判的な読解を全員で行う。1つの判例につき基本的には演習3回分(か4回分)をかけて、判決理由の構造を読み解き、関連する憲法的知識の復習等を行いながら、判旨を批判的に吟味する。

学習の到達目標

 憲法の判例(及び教科書や評釈・論文等)を読解する力の習得・向上と、憲法問題に対する判断力の養成とが、目標となる。

成績評価方法

 出席と課題遂行度により評価する。

教科書および参考書

 こちらで教材を配布する。

授業時間外学習

 本演習で扱う全ての判例についてレジュメを作成し、判例の精読及び批判的考察を行った上で、当該判例を扱う初回の演習に臨むこと。その後、演習内容を踏まえて自分のレジュメをバージョン・アップさせながら、当該判例を扱うそれ以降の演習に臨むこと。

その他

 受講生数の上限は6名とする。志願者数がそれを超える場合には、法曹コース登録者を優先しつつ学年・性別などのバランスを考慮しながら、公平な仕方で受講生を決定する。
 憲法ⅠⅡⅢの履修は条件でない。毎回の演習に真面目に取り組めば、本演習で扱う判例に関する憲法の基本知識は十分に習得できるはずである。
 この授業は演習なので全回出席が原則であり、日程上予め欠席回を見込むことのない者に、本演習の履修を志願していただきたい。

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