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比較政治学基礎演習

前期 水曜日 2講時. 単位数: 2. 担当教員: 横田 正顕, 譚 天. 科目区分: 学部演習. 授業形態: 演習. 対象学年: -. 履修年度: 2024.

実務・実践的授業※○は、実務・実践的授業であることを示す。

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週間授業回数

2回隔週

配当学年

1,2,3,4年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

対面

連絡方法とクラスコード

Google Classroom (code) : fpourel

初回授業日等

説明会2024年4月10日(2限)

授業の目的と概要

近年の世界政治は、ロシア(ウクライナ侵攻)、中国(戦狼外交)、北朝鮮(核ミサイル実験)、イラン(抗議デモの弾圧)といった権威主義国家による大きな影響を受けています。これに加え、トランプ前大統領(アメリカ)、ボルソナーロ前大統領(ブラジル)といったポピュリスト的政治家による自由民主主義陣営への内部からの影響も顕著です。さらに、ドイツを含むいくつかの国で見られる極右政党のナチスを想起させる行動も問題となっています。

この演習では、これら現代政治の諸問題に焦点を当て、基礎文献を深く読み込み、参加者同士の議論や意見交換を通じて、文献解釈能力、思考力、及び表現力の向上を図り、政治学への興味と関心を高めることを目指します。

授業内容・方法と進度予定

①1コマに1名の報告者を設置する。

②報告者は、テキストの一部(1コマ30~40頁)について、要約(レジュメ、A4:2-3頁程度)を作成し、発表する。

③1コマ(90分)の授業は3つの部分に分けられる。
教員による背景紹介(20分程度)→報告者の発表(30分)→議論・意見交換(40分)

④進度予定(*履修者数により、報告内容の変更があり)

 第1回(説明会):4月10日(水)

 第2回:4月24日
   2限=(第1章)序 論、 (第2章)権威主義政治を理解する
   3限=(第3章)権威主義体制の風景、(第4章)権威主義リーダーシップ

 第3回:5月08日
   2限=(第5章)権威主義体制のタイプ
   3限=(第6章)権威主義体制の権力獲得のしかた、 (第7章)生存戦略

 第4回:5月22日
   2限=(第8章)権威主義体制の崩壊のしかた
   3限=(第9章)結 論、解 説

 第5回:6月05日
   2限=(第1章)ポピュリズムとは何か
   3限=(第2章)世界中のポピュリズム

 第6回:6月19日
   2限=(第3章)ポピュリズムと動員、(第4章)ポピュリズムの指導者
   3限=(第5章)ポピュリズムとデモクラシー、【訳者解説(第7回で発表)】

 第7回:7月03日
   2限=(第6章)原因と対応、訳者解説
   3限=(第1章)ナチズムとは?、(第2章)ヒトラーはいかにして権力を握ったのか?、(第3章)ドイツ人を熱狂的にナチ体制を支持していたのか?

 第8回:7月17日
   2限=(第4章)経済回復はナチスのおかげ?、(第5章)ナチスは労働者の味方だったのか?、(第6章)手厚い家族支援
   3限=(第7章)先進的な環境保護政策?、(第8章)健康帝国ナチス?、おわりに

学習の到達目標

①研究対象を体系的に理解すること。
②古典及び現代における重要な理論や学説について学ぶこと。
③現実の事例をもとに、世界政治が直面している課題の認識を深めること。
④政治的現象を分析し、問題を発見する能力を養うこと。

成績評価方法

出席(30%)、報告(30%)、議論への参加(40%)

教科書および参考書

*参考資料は授業中に適宜紹介する

*教員は教科書のPDFを提供

 教科書①
フランス、エリカ(上谷他訳)(2021)『権威主義―独裁政治の歴史と変貌』白水社。

 教科書②
ミュデ、カス他(永井他訳)(2018)『ポピュリズム―デモクラシーの友と敵』白水社。

 教科書③
小野寺拓也,田野大輔(2023)『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』岩波ブックレット No. 1080。

授業時間外学習

予習と報告準備に加えて、日本国内外の様々な情報源を通じて政治ニュースを日常的に確認すること。

その他

演習形式の授業では参加が必須であるので、就職活動等であらかじめ出席できない回が多くなると予測される者は、履修を見合わせること。

授業外での事務連絡や提出物の受付はすべてGoogle Classroomを通じて行うので、登録を忘れないこと。

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