シラバスの表示

防災法

前期 木曜日 2講時. 単位数: 2. 科目区分: 展開講義. 授業形態: 講義. 対象学年: 3,4年次対象. 履修年度: 2024.

実務・実践的授業※○は、実務・実践的授業であることを示す。

0

週間授業回数

1回毎週

配当学年

3,4年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

対面

連絡方法とクラスコード

Google Classroomによる。クラスコード:65cwusz

初回授業日等

4月11日(木)2限

授業の目的と概要

本授業では、災害対策の基本法である災害対策基本法及び東日本大震災の教訓を踏まえた同法の改正をはじめ、予防、応急対策、復旧復興という災害対策の各場面の法制度全般にわたる法体系を概観するとともに、現実に問題となっている点を取りあげて、主として法的視点から、どのような経緯でどのような考えに立って現行制度が構成されているか、法制度の適用の現場で生じている問題点等を見ていくこととする。なお、東北大学の学生として知っておいてほしい東日本大震災からの復興について、重点的に解説することとする。
第1部は主に丸谷が担当し、第2部は主に御手洗が担当する。ただし、第10回は島田明夫 東北大学名誉教授・災害科学国際研究所特任教授(客員)に主にご担当頂く。

This course teaches “Disaster Management Laws” and covers the fundamental and thorough principles of disaster management. The detailed understanding of “Disaster Management Laws” is recommended for careers in public/private services. This course will be held in Katahira campus with Faculty of Law, Graduate School of Public Policy, and WISE Program for Sustainability in the Dynamic Earth.

授業内容・方法と進度予定

授業は以下の通り進行する予定であるが、変更もありうる。
1. オリエンテーション、法令の読解の基礎知識
<第1部 災害対策基本法と東日本大震災以降の改正>
2.災害対策基本法の範囲と基本理念(災害対策基本法)
3.防災の政府の体制(災害対策基本法)
4.防災計画、災害予防(災害対策基本法)
5.警報・避難、災害応急対応(災害対策基本法)
6.被災者の援護・災害緊急事態(災害対策基本法)
7.災害対策基本法の総括(災害対策基本法)
<第2部 その他の災対対策に係る法制度>
8.災対対策に係る法制度の全体像と災害救助法①
9.災害救助法②
10.応急仮設住宅及び災害復興住宅に関する法制度と東日本大震災における状況(仮)
11.災害予防に関する法制度
12.災害復旧・復興に関する法制度①
13.災害復旧・復興に関する法制度②
14.東日本大震災からの復興①(地震・津波災害)
15.東日本大震災からの復興②(福島原子力災害)

学習の到達目標

災害対策関連法制度について、体系と主要な規定を、その背景にあった事実や基礎となる考え方とともに理解すること、そのような法制度が実際の災害対策の現場で生じている課題に対してどのように適用されているのかを理解すること、実際に生じている又は過去に生じた課題に対して法制度面から解決策を考える力をつけることが目標である。

成績評価方法

授業への出席状況、授業後の課題の提出状況、授業への参加及び期末のレポートによる。なお、授業への出席数が一定数を下回った場合には、単位を付与しない。

教科書および参考書

<教科書・教材>
教材は、毎回 Google Classroom で配布する。

<参考書>
・島田明夫著『人口減少社会に対応したまちづくり法制: 東北大学公共政策大学院ワークショップの研究』東北大学出版会
・島田明夫著『実践 地域防災力の強化―東日本大震災の教訓と課題-』ぎょうせい
・丸谷浩明、寅屋敷哲也:「東日本大震災の被災中小企業ヒアリングで把握された事業継続の必要要素と復興制度の事業継続面での課題」、地域安全学会論文集(電子ジャーナル論文)、No.8、2016
・生田長人編著『防災の法と仕組み』東信堂
・生田長人著『防災法』信山社
・阿部泰隆著『大震災の法と政策』日本評論社
・佐々木晶二『最新 防災・復興法制―東日本大震災を踏まえた災害予防・応急・復旧・復興制度の解説―』
 第一法規
・2011・2012・2013・2015年度、東北大学公共政策大学院ワークショップ・プロジェクトA報告書
・2021・2023年度、東北大学公共政策大学院ワークショップ・プロジェクトD報告書
・防災行政研究会 (編集)『逐条解説 災害対策基本法 第三次改訂版』ぎょうせい
・内閣府「防災対策推進検討会議 最終報告」
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/suishinkaigi/pdf/saishuu_hontai.pdf
・内閣府「日本の災害対策」http://www.bousai.go.jp/1info/pdf/saigaipamphlet_je.pdf
・川﨑興太『福島復興の到達点総合検証 東日本大震災からの復興』
・川﨑興太 編著『福島復興10年間の検証 : 原子力災害からの復興に向けた長期的な課題』 
・川﨑興太他 編著『福島復興の視点・論点』明石書店(出版予定)

授業時間外学習

各回の授業後に課す簡単な課題の処理及び最終レポートの作成は授業外で行うことが必要になる。
その他j講義中に別途指示する。

その他

・授業実施方法:片平キャンパスにおける対面形式で行う。受講希望者は初回授業より前にGoogle Classroomに参加のこと。法学部、公共政策大学院及び変動地球共生学卓越大学院との合同で行う。共同授業のため、公共政策大学院のクラスルームに参加のこと(法学部や変動地球共生学卓越大学院にもの同名クラスルームが存在する可能性があるので注意のこと)。
・Google Classroomのクラスコード:65cwusz
・教員メールアドレス:jun.mitarai.b8[@]tohoku.ac.jp maruya[@]irides.tohoku.ac.jp
※[@]を@に変えて下さい。

 これと関連したシラバス 学務情報システムで確認
このシラバスを共有