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アジア政治経済論

後期 水曜日 2講時. 単位数: 2. 科目区分: 展開講義. 授業形態: 講義. 対象学年: 2,3年次対象. 履修年度: 2024.

実務・実践的授業※○は、実務・実践的授業であることを示す。

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週間授業回数

1回毎週

配当学年

2,3年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

対面

連絡方法とクラスコード

Google Classroomを使用 wjjjlci

初回授業日等

第1週目に時間通り開講します

授業の目的と概要

【注意】 配当学年、対象学年とも2年生及び3年生であり、4年生は履修できません。

【目的と概要】
 新興国の経済発展に関する比較政治経済学の講義です。東アジアを中心にしてラテンアメリカと比較します。東アジアは第二次大戦後に工業化に成功して高度経済成長を遂げましたが、ラテンアメリカは工業化の開始時期は早かったものの、その水準は東アジアに追い越されたように見えます。この違いは何に起因しているのでしょうか。
 政治経済学は、経済政策を国家(政府)が決定・実施したり、企業が効率的な生産活動を行ったりするための条件の一つとして、国家、市場、民間セクターの制度と組織、さらにそれらの間の関係について分析してきました。この授業では、政治・経済・社会の様々な制度や組織、政治的条件について検討し、二つの地域の国々の工業化や経済発展を促進または阻害した要因について考察します。
 取り上げる時期は第2次世界大戦後から最近まで、対象国は主に韓国、タイ、日本、メキシコ、アルゼンチン、ブラジルなどですが、アフリカの国も適宜取り上げます。ただし、各国の歴史や政治経済を概説するというよりも、制度と組織の問題を検討するための事例として各国の例を分析します。

This course teaches the political economy of East Asia, mainly dealing with issues of economic development. Its approach is comparative, addressing the following issue: Why East Asian countries have grown so fast, while Latin Americans lagged behind after the World War II. The course focuses on government, private actor, institutions, and international structures.

授業内容・方法と進度予定

この授業では、基本的に教室で対面で講義を行います。また、小テストを3回実施します。以上の詳細は初回に説明します。

【進度予定】
第1回 授業案内
第2回 政治学と経済学の違い
第3回 東アジアの政治と経済発展の歴史
第4回 ラテンアメリカの政治と経済発展の歴史
第5回 経済発展と工業化
第6回 経済発展と政治体制
第7回 レントシーキング、強い国家、官僚制
第8回 開発国家
第9回 民間セクターの組織
第10回 経済の自由化と国家・市場関係の変化
第11回 開発国家の弊害と1990年代の通貨金融危機
第12回 2000年代の経済成長と中所得の罠
第13回 福祉国家
第14回 予備日(時間あれば、司法の政治、中央銀行など)
第15回 総括と試験

学習の到達目標

① 政治経済学の基本的な考え方を学び、政治の観点から経済問題を考える能力を養います。
② アクター、制度、組織などの概念を用いて、国家や企業の行動を理解、評価する力を身につけます。
③ 東アジアとラテンアメリカの政治と経済について考察を深めることを目指します。
④ 他の政治学関連授業にも役立つような政治経済学の基礎を身につけます。

成績評価方法

小テスト30%(10%×3回)、学期末試験1回70%。

教科書および参考書

教科書、参考書は特にありません。

授業時間外学習

毎回の授業では、事前に指定した文献を各自で読んで予習してくることが求められます。分量は、本で言えば2章分、論文で言えば2本くらいです。文献名は授業中に指定します。

その他

初回に対面での授業案内を行います。履修希望者は必ず参加して下さい。
【注意】 配当学年、対象学年とも2年生及び3年生であり、4年生は履修できないので注意すること。

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