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法と歴史Ⅱ

後期 金曜日 2講時. 単位数: 2. 担当教員: 大内 孝. 科目区分: 展開講義. 授業形態: 講義. 対象学年: 2,3,4年次対象. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: -J. 使用言語: 日本語.

週間授業回数

1回毎週

配当学年

3,4年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

対面授業

連絡方法とクラスコード

教室で伝えるほか,Google classroom 上で連絡する。クラスコードはex4v7iw

初回授業日等

10月4日(金)

授業の目的と概要

本講義は、わが国の法制度が基本的に立脚しているところの「西洋近代法」が「普遍的」であり、対して古代・中世・近世の法のあり方がいかに特殊であるか、を認識しようとするものでは決してない。それどころか、「西洋近代法」ですら、少なくとも歴史的事実認識としては、古代から近世にかけての法と同じく、それを取り巻くそれぞれの社会の諸状況を前提とし、その限りでのみ当該社会に適合的でありうる、極めて特殊なものに過ぎないことが理解されよう。したがって、諸君が本学部で学ぶであろう「○○法」の多くもまた、時間的・空間的に極めて限定された局面でしか通用しない、実に特殊なものに過ぎない。このような相対的な視点を提供することが本講義の最大のねらいである。



Law and History II
Comparative study on European modern law and pre-modern law;
From medieval law to modern law
・Federalism, Grundherrschaft, Lehens Recht
・Idea and reality of “medieval law”

授業内容・方法と進度予定

「法と歴史」は、1年次配当の「法と歴史Ⅰ」と、3、4年次配当の「法と歴史Ⅱ」とに分けて講義を行う。この「法と歴史Ⅱ」は後半に相当する。既に「法と歴史Ⅰ」の単位を修得した者を対象とし、かつ3、4年次配当であることから、当然「Ⅰ」よりも内容が高度で、進度が速いことを承知しておくこと。
 「法と歴史」全体(すなわち「法と歴史Ⅰ」および「法と歴史Ⅱ」)が扱う主項目は以下の通り。「Ⅰ」で講義済みのところは繰り返さないので、各自で復習しておくこと。
  Ⅰ.近代法の諸特質(理念型的整理)
  Ⅱ.近代法との比較における前近代法のあり方
   ・違法行為に対する法的反応   ・法観念
   ・「法定立」の諸形式
  Ⅲ.近代及び近代法の萌芽
  Ⅳ.近代法の諸特質(再論)とその現代的変容
  Ⅴ.法制史学方法論(他の法学諸分野との関係)
なお,最終回は「総括と試験」を行う。

学習の到達目標

歴史の実例をとおして、上記に示された目的が、学習者にとっていかなる意味があるか(あるいは、ないか)を、自ら考察することができる。

成績評価方法

期末の試験による。なお、下記履修要件に注意すること。

教科書および参考書

「教科書」はない。参考書は教室で指示する。

授業時間外学習

教室で指示する。

その他

この「法と歴史Ⅱ」を履修するためには、既に「法と歴史Ⅰ」の単位を取得していることが前提である。

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