前期 月曜日 2講時 法学部1番教室. 単位数: 2. 担当教員: 大内 孝. 科目区分: 基礎講義. 授業形態: 講義. 対象学年: -. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: -J. 使用言語: 日本語.
1回毎週
1年
対面
主として教室で行うほか,Google Classroomの上で連絡する。クラスコードはia2ce6x
4月8日(月)
本講義は、わが国の法制度が基本的に立脚しているところの「西洋近代法」が「普遍的」であり、対して古代・中世・近世の法のあり方がいかに特殊であるか、を認識しようとするものでは決してない。それどころか、「西洋近代法」ですら、少なくとも歴史的事実認識としては、古代から近世にかけての法と同じく、それを取り巻くそれぞれの社会の諸状況を前提とし、その限りでのみ当該社会に適合的でありうる、極めて特殊なものに過ぎないことが理解されよう。したがって、諸君が本学部で学ぶであろう「○○法」の多くもまた、時間的・空間的に極めて限定された局面でしか通用しない、実に特殊なものに過ぎない。このような相対的な視点を提供することが本講義の最大のねらいである。
Law and History I
Comparative study on European modern law and pre-modern law;
From ancient to medieval law
・Fehde, Acht, Weistum
Relation between the study of law and of legal history
本講義は対面で授業を開始する。
「法と歴史」は、1年次配当の「法と歴史Ⅰ」と、3、4年次配当の「法と歴史Ⅱ」とに分けて講義を行う。この「法と歴史Ⅰ」は前半に相当する。なお、下記「その他」に注意すること。
「法と歴史」全体(すなわち「法と歴史Ⅰ」および「法と歴史Ⅱ」)が扱う主項目は以下の通り。
Ⅰ.近代法の諸特質(理念型的整理)
Ⅱ.近代法との比較における前近代法のあり方
・違法行為に対する法的反応
・法観念
・「法定立」の諸形式
Ⅲ.近代及び近代法の萌芽
Ⅳ.近代法の諸特質(再論)とその現代的変容
Ⅴ.法制史学方法論(他の法学諸分野との関係)
なお,最終回は「総括と試験」を行う。
歴史の実例をとおして、上記に示された目的が、学習者にとっていかなる意味があるか(あるいは、ないか)を、自ら考察することができる。
期末の試験による。
「教科書」はない。その他の参考書は配付資料の上で指示する。
授業開始後に指示する。
「法と歴史Ⅱ」を履修するためには、この「法と歴史Ⅰ」の単位を取得することが前提となる。