後期 火曜日 5講時. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員/Instructor: MASAHIRO HIJI. 対象学年/Eligible Participants: 全学年. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: EAC-ECM602J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
Introduce Strategic Information System
樋地 正浩
本講義では,新たに登場してきているクラウド・ソーシング,クラウド・ファンディング,FinTech,といった最新の情報通信技術を活かしたサービスが社会に与える影響を学ぶ.さらにクラウド・コンピューティング,IoT(Internet of Things),ビッグデータとオープンデータといったデータが持つ価値を高める考え方やそれらのデータから価値を生み出す人工知能技術とは何かを学習する.
The lecture will lecture overview, the features, benefits, and problems of cutting-edge information technology. The lecture focuses the cloud computing, FinTech, crowdfunding, crowdsourcing, the Internet of Things, artificial intelligence, and big data/open data.
新しい情報通信技術やデータの価値が社会にどのような影響を与えるのかを正しく理解したうえで導入の可否を判断できる.
第1回:オリエンテーション/Orientation
講義で取り上げる最先端の情報通信技術の間の関係性,情報通信技術と社会との間の関係性を講義する.
第2回:クラウド・コンピューティング(1)/Could computing(1)
クラウド・コンピューティングの特徴,利点と懸念される点,利用する際の注意点を概説する.
第3回:クラウド・コンピューティング(2)/Could computing(2)
クラウド・コンピューティングの懸念事項とクラウド事業者のコスト構造や事業モデルを概説する.
第4回:クラウド・コンピューティングの課題/Problems of could computing
実際に発生したデータの消失や流出,盗難の例を元にクラウド・コンピューティングのリスクを概説する.
第5回:クラウド・ファンディングとクラウド・ソーシング/Crowd funding and crowd sourcing
クラウド・ファンディングとクラウド・ソーシングの概要と特徴,懸念事項を講義する.
第6回:クラウド・コンピューティングの戦略的利用/Discussion on the strategic use of cloud computing
与えられた検討事例に対し,ここまで学んできたさまざまな観点から考察を加え,議論する.
第7回:FinTech(Financial Technology)とは何か/FinTech(Financial Technology)
FinTechや電子通貨・暗号通貨の概要とそれが金融業界,社会全体に与える影響を概説する.
第8回:IoT(Internet of Things)とは何か/IoT (Internet of Things)
IoTの概要と社会に与える影響,“もの”がネットワークにつながる価値を実例を交え,概説する.
第9回:ビッグデータとは何か/Big data
ビッグデータの概要とそれが持つ価値,データの持つ価値が企業活動に与える影響を概説する.
第10回:オープンデータとは何か/Opendata
オープンデータの概要と利用方法,省庁や自治体の取り組み状況,オープンデータ化の課題を概説する.
第11回:パーソナル情報と技術・制度/Technologies and systems related to personal information
パーソナル情報を安全に管理,利用するための技術の概要と課題,法制度の状況について講義する.
第12回:データ社会とデータ流通/Data driven society and data exchange
データの持つ価値を社会全体で享受するために不可欠な情報流通の現状と今後の展望を概説する.
第13回:人工知能と何か(1)/Artificial intelligence technologies (1)
人工知能の概要と技術水準,各技術が持つ長所と短所,利用分野について説明する.
第14回:人工知能と何か(2)/Artificial intelligence technologies (2)
最新の人工知能技術である深層学習の特徴,応用例と応用時の課題,将来起こり得る課題について講義する.
第15回:先端情報通信技術の利用/Discussion on the use of advanced information technologies
与えられた検討事例に対し,収集したデータをサービスや事業に利用する方法と懸念事項を議論する.
〇
第6回と第15回で提示した検討事例について調査・検討した発表内容(80%),及び議論への参加度(20%)で評価する.
予習:
講義の最後に次回の学習内容を述べるので,それに従い講義資料を事前に熟読し,その中で不明点があればその不明点を明確にしておくこと.
復習:
講義の中で簡単な問題,課題を示すので,復習の中でそれらの問題,課題の回答を各自考えること.
この講義を受講するために必要となる知識:
授業科目「情報システム設計」もしくは「事例研究(情報システム設計)」のどちらかを履修済か,同等の知識を持っていることが望ましい.
各回の授業方法の詳細、オフィスアワー、Classroom のコードなどの補足情報は、下記シラバス補遺で掲載する(要 東北大 ID)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10RZeernrdwaToua7siY_H8kzQUFkRrFwPEqds5jtOdk