後期 金曜日 ３講時. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員/Instructor: SYUHEI KUDO. 対象学年/Eligible Participants: 全学年. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: EAC-ECM501J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
Enterprise Information System
工藤 周平
本講義は，企業経営の視点から企業情報システムの戦略的価値を正しく理解できる能力を養成することを目的とする．講義では，戦略経営論における企業情報システムの沿革，経営システムに及ぼす企業情報システムの影響，最新の企業情報システムの現状と将来の展望について学習する．
The main objective of this course is to improve the ability to understand strategic value of enterprise information system correctly in terms of strategic management. The students in this course will understand the history of enterprise information system, the relationship between strategic management and the latest ICT, and its future prospects.
企業経営における情報システムの役割とその重要性を理解し，最新の企業情報システムの現状と課題を把握することを目標とする．
第1回：オリエンテーション／Orientation
講義全体のフレームワーク，進め方，成績評価方法，学習方法に関するガイダンスを行う.
第2回：企業活動と情報システム／Business System and Information System
情報化社会における企業経営，企業の構造・活動と情報システムについて講義する．
第3回：企業情報システム発展史／The History of Enterprise Information System
企業情報システムの発展経緯と最新動向について講義する．
第4回：戦略的情報システム／Strategic Information System
情報システムが業界構造に及ぼす影響と戦略的情報システムの代表的事例について講義する．
第5回：競争戦略と情報システム／Competitive Strategy and Information System
情報システムが価値連鎖や基本戦略に及ぼす影響について講義する．
第6回：ビジネスプロセスと情報システム／Business Process and Information System
ICT利活用によるプロセスイノベーションについて講義する．
第7回：サプライチェーンマネジメント(SCM)／Supply Chain Management
生産システムの発展，SCM戦略と生産・流通システムの類型化について講義する．
第8回：統合基幹業務システム(ERP)／Enterprise Resource Planning
ERPアプリケーション・パッケージの導入方法について講義する．
第9回：情報システム投資の効果／Effectiveness of ICT Investment
伝統的なICT投資評価法と限界，ポートフォリオとしての評価方法について講義する．
第10回：情報システム投資と競争優位／Information System and Competitive Advantage
ICTカテゴリー，企業間競争におけるICT投資の影響について講義する．
第11回：事業とICTの整合／Business-ICT Alignment
整合の概念，整合プロセス，整合評価システムについて講義する．
第12回：クラウド・コンピューティング／Cloud Computing
クラウド・コンピューティング時代の情報システムの運営と管理について講義する．
第13回：企業経営と人工知能(AI)／Business Management and AI
AIの仕組みとビジネスへの応用方法について講義する．
第14回：企業経営とIoT ／Business Management and IoT
IoTの仕組みとビッグデータのための情報システムについて講義する．
第15回：まとめ／Review
これまでの講義の総括を行うとともに，企業情報システムの戦略的価値について討論する．
課題レポート（50%）および講義でのプレゼンテーション（50%）で評価する．
予習:毎回，講義資料の要旨と各自のコメントをまとめた課題レポートを提出することを課す．課題レポートの内容については各講義終了直前に指示する．
復習:講義を受けて，企業情報システムに対する新しい気づきをまとめ，新たな疑問点について調査する
この講義を受講するために必要となる知識：特に必要なし．
講義を受講する際注意すべき点：
世界的に評価の高いビジネス誌である『ハーバード・ビジネス・レビュー（HBR：Harvard Business Review）』誌に掲載された論文を中心に，企業情報システムに関する著名な論文を講義資料として用いる．講義では，課題レポートを毎回提出することを課す．課題レポートの書式および記載内容については本講義第1回に説明する．
各回の授業方法の詳細、オフィスアワー、Classroom のコードなどの補足情報は、下記シラバス補遺で掲載する（要 東北大 ID）
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10RZeernrdwaToua7siY_H8kzQUFkRrFwPEqds5jtOdk