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倫理学

後期 水曜日 1講時 川北キャンパスA102. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員(所属)/Instructor (Position): 村山 達也 所属:文学研究科. 対象学部/Object: 2セメ:文教医保歯工(1~5、13~16組)農/4セメ:医保歯薬. 開講期/Term: 2・4セメスター. 科目群/Categories: 全学教育科目基盤科目-人文科学. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: ZFH-PHI102J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

各学部の履修内規または学生便覧を参照。

授業題目/Class Subject

倫理学の基礎

授業の目的と概要/Object and Summary of Class

「何が善いことで、何が悪いことなのか」「善悪など人それぞれではないのか」「そもそもなぜ善いことをしなくてはいけないのか」「幸福とは何か」「道徳と幸福にはどんな関係があるのか」「生きることに何の意味があるのか」……。こうした、人間の生き方の価値をめぐって生じるさまざまな問題について、できるかぎり明確に、理論的に答えようとするのが倫理学です。
この講義を受講することで、現代倫理学の基礎知識や、そこで用いられる(やはり基礎的な)思考法についてひととおり学ぶことができます。ただし「現代」倫理学に特化しますので、倫理学史的な側面については必要な範囲で触れるにとどまります。また、理論的な問題に特化しますので、いわゆる応用倫理学の問題については事例として簡単に挙げる程度です(事例としては動物倫理に関連することを多く用います)。

学修の到達目標/Goal of Study

(1) 倫理学の基礎知識(基本的な問題と主要な回答、ならびに重要な反論)を身につける。
(2) 倫理学が用いる方法についての基礎知識を身につける。
(3) 倫理学的な問題設定や考え方が自分でもできるようになる。

授業内容・方法と進度予定/Contents and Progress Schedule of the Class

基本的にはオンデマンド(資料配布)で進めます。

第一回:導入:倫理学とは何か
第二回:価値の相対主義:道徳や幸福は人それぞれなのか
第三回:質問への回答
第四回:善悪の規準は何か:第一の答え
第五回:善悪の規準は何か:第二の答え
第六回:善悪の規準は何か:第三の答え
第七回:質問への回答(余裕があれば、現代の正義論)
第八回:善悪という性質は客観的なものなのか
第九回:道徳は人を動機づける力をもつか
第一〇回:質問への回答(余裕があれば、道徳と宗教の関係)
第十一回:幸福とは何か:道徳と幸福の関係
第十二回:幸福とは何か:現代の福利(Well-Being)論
第十三回:人生に意味はあるか
第十四回:質問への回答、ならびに試験についての説明
第十五回:全体のまとめ

理解度を確認し、理解の深化を図るため、毎回アンケートを取り、みなさんからの質問に答える回を定期的に設けます。取り上げるべき質問が多い場合は回答に二回使うこともあるでしょう。それゆえ、そうした回の内容や分量によって、上記の目的の範囲内で、授業計画全体には変更がありえます。以上の予定はあくまで「予定」です。

成績評価方法/Evaluation Method

ほぼ学期末試験のみで行ないます。

教科書および参考書/Textbook and References

    授業時間外学修/Preparation and Review

    授業内容について毎回質問ないし感想をGoogleフォームで提出していただきます。その際、授業で配布された資料や、必要であれば参考書を、しっかり読み込んでください。

    授業へのパソコン持ち込み【必要/不要】/Students must bring their own computers to class[Yes / No]

    不要ですが、資料はすべてClassroomで配布します。

    その他/In Addition

    特別な予備知識は不要です。なお、初回講義では動物倫理の話題(肉食の是非)を扱います。残酷な映像などは用いませんが、工場畜産の現状などについて若干の説明を行ないます。センシティブな内容ですので受講時には気を付けてください。

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