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博物館実習Ⅱ / Museology (FieldWorkMethodology)II

前期 金曜日 4講時 / 前期 金曜日 5講時. 単位数: 2. 担当教員/Instructor: 籠橋 俊光. セメスター: 5. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: LHM-CUM307J. 使用言語: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

博物館実習Ⅱ

授業題目

史料整理・保存の理論と方法

Course Title (授業題目)

Document Organization and Preservation: Purpose and Methods

授業の目的と概要

この講義は主に歴史系博物館における古文書・歴史資料の取り扱いを念頭に置き、アーカイブズ学的観点から学んでいく。歴史学は、史料の内容を理解することに大きな比重を置く学問であるが、その一方で史料はモノとしての側面も持っている。モノとして伝来してきた史料を、歴史学の素材として、あるいは文字・画像の情報としてだけではなく、史料そのものを永く保存し、人類共有の文化遺産として後世に伝えなければならない。そのためには史料=アーカイブズの特質や史料群の構造・伝来などを深く理解し、史料そのものを正しく取り扱い、適切に保存していく理論と方法を学ぶ必要がある。この講義では、史料の保存・活用のための学問であるアーカイブズ学についてその基礎を学ぶ。さらにそれをもとにして、博物館・図書館などとの機能の相違や、実物史料の取り扱い方、史料の撮影や目録編成の理論などについて学んでいく。なお、受講に際し、相当の古文書読解能力が必要となるので、事前に古文書学あるいは古文書関係の講義等を受講していることが望ましい。また、実物の史料に触れることがあるので、特に丁寧な取り扱いを心がけてほしい。

Course Objectives and Course Synopsis(授業の目的と概要)

This course aims to improve the students' ability to read and handle Japanese document. Positive participation in classes is expected. 

学習の到達目標

史料保存の意義と理論・方法について理解し、史料の調査・整理・保存に関する基礎的知識を習得する。

Learning Goals(学習の到達目標)

Students will develop skills needed to handle real Japanese document.

授業内容・方法と進度予定

本講義は原則として対面で実施する。

1. ガイダンス・史料保存の意義と意味(1)
2. 史料保存の意義と意味(2)
3. 文書館・図書館・博物館-史料保存機関の性格と特色-
4. アーカイブズの理論(1)
5. アーカイブズの理論(2)
6. 史料調査・整理の実際
7. 目録論
8. 目録作成の技術(1)
9. 目録作成の技術(2)
10. 歴史資料の取り扱いとその実践
11. デジタルカメラの取り扱いと撮影の実際
12. フィールド実習
13. 史料整理の基礎(1)
14. 史料整理の基礎(2)
15. 史料整理の基礎(3)

Class Schedule and Activities(授業内容・方法と進度予定

1.Guidance.
2.-15. Lecture and Field Work.

成績評価方法

出席[20%]・受講態度[40%]・レポート[40%]

Grading Plan(成績評価方法)

Class participation 40%, attendance 20%, essay 40%.

教科書および参考書

随時プリントを配布する。参考書:安藤正人・大藤修『史料保存と文書館学』(吉川弘文館)。

授業時間外学習

授業前・後に関係する論文等を読み、認識を深める。

実務・実践的授業/Practicalbusiness※○は、実務・実践的授業であることを示す。/Note:"○"Indicatesthe practicalbusiness

その他

本講義の理論・技術をもとにした実践的な訓練を積むために、可能な限り日本史実習・史料管理学Ⅱ「史料整理実習」(後期開講)と連続して受講すること。オフィスアワー 火曜日 16:20~17:50(要予約)
主として実践的教育から構成される実務・実践的授業/Practical business

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