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東洋・日本美術史基礎講読 / Western Ethical Thought (Introductory Reading)

前期 金曜日 5講時. 単位数: 2. 担当教員/Instructor: 杉本 欣久. セメスター: 3. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング: LHM-ART204J. 使用言語: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

東洋・日本美術史基礎講読

授業題目

日本近世絵画資料講読

Course Title (授業題目)

Training to read documents related to the paintings in the Edo era

授業の目的と概要

 日本における歴史資料の原典は肉筆で書かれており、活字で出版された現代の本を見るだけでは不十分な場合が多い。なぜなら読み間違いやミスプリントが多々存在するからである。研究を確かなものとするためには原典資料にあたることは不可欠だが、そのためには古文書やくずし字、変体がなを読む訓練を経なければならない。
 そこで本講では、日本近世絵画史の研究に必要な「変体がな」を読みこなすためのトレーニングとして、基礎資料である『名所図会』をはじめとした版本および実作品に付された賛文の基礎を学び、最低限の目標として浮世絵に付された変体がなは読めるようにしたい。
 また、内容に即して日本文化の淵源となる基礎的知識を学んでいく。
 他専修生の受講生も歓迎するので、ぜひこの機会に歴史資料にアクセルするスキルを高めていただきたい。

Course Objectives and Course Synopsis(授業の目的と概要)

This course provides a training program to read "Miyako Rinsen Meisyou Zue" and "Gajyou Youryaku" which are documents related to the paintings of the Edo era.

学習の到達目標

美術史とは作品資料と文献資料の双方から情報を引き出し、作品を制作した人物やその時代の精神を明らかにすることを目的とする。それゆえ、文献資料の読解もおろそかにするわけにはいかず、日本史や中国史の研究者と同等の能力が求められる。それを獲得するためには継続的なトレーニングが必要となるが、本講では入門篇として江戸時代の「変体がな」で書かれた資料に触れ、その基礎を学ぶことを目標とする。

Learning Goals(学習の到達目標)

This course aims to improve the students' ability to read documents related to the paintings in the Edo era.

授業内容・方法と進度予定

Classroomを使用して講義資料と講義情報を発信します。
Classroomにアクセスし、クラスコードを入力してください。

配布する資料を各自で読解し、残り時間で順番に読み上げていく。講師はそれに対して解説を加える。
1回目 ガイダンス
2回〜8回 江戸時代の版本を読む
9回〜14回 実作品に付された賛を読む
15回 読解テスト

Class Schedule and Activities(授業内容・方法と進度予定

This course is centered on a questions and answers session and a lecture.

成績評価方法

授業で配布するプリントを読解し、その習熟度および最終回のテストによって評価する。消極的受動的な態度は得点とはならない。十分な出席が必要となり、かつ消極的受動的な授業態度であれば単位は出ない。評価は発表内容とともに主体性の部分で判断する。

Grading Plan(成績評価方法)

Presentations and class participation 100%.

教科書および参考書

【参考書】
◎基本図書
辻惟雄『カラー版 日本美術史』(美術出版社)
◎美術全集
『原色日本の美術』(小学館 1970年代前半)
『日本美術絵画全集』大型版・普及版(集英社 1970年代前半)
『水墨美術大系』大型版・普及版(講談社 1970年代前半)
『日本美術全集』(学習研究社 1970年代後半)
『日本美術全集』(講談社 1990年代前半)
『世界美術大全集』東洋編(小学館 1990年代後半)
『日本美術全集』(小学館 2010年代)

授業時間外学習

授業で講読した資料の復習を十分に行うとともに、関連する資料にも目配りして日頃から触れておくことを求める。

実務・実践的授業/Practicalbusiness※○は、実務・実践的授業であることを示す。/Note:"○"Indicatesthe practicalbusiness

その他

単位を取得するためには、全体の3分の2以上の出席を要する。

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