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現代政治分析演習Ⅰ

前期 金曜日 5講時. 単位数: 2. 履修年度: 2024.

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

連絡方法とクラスコード

授業に関する連絡はGoogle Classroomで行います(クラスコード:ms3dc4m)。授業担当者の連絡先はtomoki.kaneko@tohoku.ac.jpです。

初回授業日等

4月12日(金)5講時

授業の目的と概要

本演習では、投票率に関する実証政治学の知見を概説書講読を通じて概観した上で、各参加者が投票参加に関連するリサーチクエスチョンを設定し、計量分析と研究報告を行います。政治データを独自に収集・構築して基礎的な分析・解釈を行う経験をすることが目的であり、高度な統計分析を求めるものではありません。

In this seminar, participants will first review empirical political science insights on voter turnout. Subsequently, they will formulate their unique research questions related to political participation and conduct analysis and presentations.

授業内容・方法と進度予定

下記の書籍が課題文献になりますので、各自入手しておくようにしてください。
●松林哲也(2023)『何が投票率を高めるのか』有斐閣.

・授業の前半では、基本的に課題文献を毎回読み進めていく予定です。参加者は全員、課題文献の該当範囲を読み、事前にコメントを提出します。各回の報告担当者は、担当範囲の内容に関連したプレゼンテーション(単なるまとめではなく、自分なりの分析を盛り込んだもの)を最初に行います。その上で、参加者からのコメントをもとにディスカッションをリードします。
・授業の後半では、各参加者が投票参加に関するリサーチクエスチョンを設定し、データを独自に収集・構築して、計量分析と研究報告を行います。個人研究とするかグループ研究とするかは、参加者の人数をふまえて決定します。

・統計分析の技法を習得していることは求めませんが、研究報告ではエクセルなどの表計算ソフトを用いてデータを扱うことになるので、一定レベルのPCスキルは必要となります。
・基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

学習の到達目標

「投票参加」という、我々の民主主義を考える上で特に重要だと思われる論点に関して、基本的な知識を習得することが第一の目標になります。そこでは、アカデミックの世界では各論点がどのように分析されているのかを理解した上で、それぞれの参加者が独自の分析視座を獲得することが期待されます。さらに、政治データを独自に収集・構築して、基礎的な分析と解釈を行うことで、計量政治研究の一端を実体験することになるでしょう。建設的な議論のためのプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を培うことも本演習の目標です。

成績評価方法

・平常点(60%)と研究報告(40%)をもとに評価します。
・平常点については、課題文献の報告担当回でのプレゼンテーション、毎回のコメント提出、ディスカッションにおける積極性などを総合的に評価します。
・研究報告については、リサーチクエスチョンやデータ分析の妥当性、プレゼンテーションの内容などを評価します。最終報告だけでなく、研究経過に関する中間報告を求めることもあり得ます。
・演習授業ですので全ての授業回への参加が原則であり、欠席・遅刻は他の参加者にも迷惑となります。病気などのやむを得ない事情を除き、欠席や遅刻はその都度減点します。また、無断欠席は大幅に減点します。
・研究報告を行わなかった場合は、原則として単位は取得できません。

教科書および参考書

以下の書籍が課題文献になりますので、各自入手をしておいてください。
●松林哲也(2023)『何が投票率を高めるのか』有斐閣.

また、政治参加に関する下記の参考書も学習の助けになるでしょう。その他の関連文献は授業中に適宜紹介します。
●蒲島郁夫・境家史郎(2020)『政治参加論』東京大学出版会.
●山田真裕(2016)『政治参加と民主政治』東京大学出版会.

授業時間外学習

・課題文献の各回の該当範囲を読み、コメントを考えてディスカッションに備える。
・報告担当者は、担当範囲の内容に関連したプレゼンテーションを準備するとともに、参加者のコメントを取りまとめる。
・研究報告の構想を練り、データを収集・分析するとともに、必要な知識を適宜自習して報告に備える。

その他

・履修を検討している人は、Google Classroom(クラスコード:ms3dc4m)に登録した上で、初回の授業に必ず参加するようにしてください。授業担当者の連絡先はtomoki.kaneko@tohoku.ac.jpです。
・単位不要で参加を希望する人は、事前に授業担当者までメールで連絡してください。ただしその場合でも、課題文献の報告担当やコメント提出、研究報告を行うことは義務となります。また、一般の履修者同様に全ての授業回への出席が原則であり、遅刻・欠席が多い場合は参加をお断りします。
・本演習は、法学部・法学研究科(修士課程)・公共政策大学院の合同開講です。

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