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現代政治分析演習B

後期 金曜日 4講時. 単位数: 2. 履修年度: 2024.

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

連絡方法とクラスコード

授業に関する連絡はGoogle Classroomで行います(クラスコード:d27bcy5)。授業担当者の連絡先はtomoki.kaneko@tohoku.ac.jpです。

初回授業日等

10月4日(金)3・4講時

授業の目的と概要

本演習では、近年に出版された政治学分野の研究書を講読します。主に、著者の博士論文を基に執筆されたモノグラフであり、「政治学の博士論文を執筆するとはどのような営みか」を学ぶことが授業の目的です。高い学修意欲を持つ皆さんの参加を歓迎します。

In this seminar, students will read research books on political science published in recent years (monographs based on the author's doctoral dissertation). The main purpose of this course is to learn what kind of activity it is to write a dissertation in political science.

授業内容・方法と進度予定

本演習は、基本的に隔週・2限連続で開講します(参加者の都合に応じて柔軟に調整)。合わせて3~4冊の文献を講読する予定です。なお、1名以上の履修希望者がいれば開講しますので、ごく少人数の演習となる可能性もあり得る点に留意してください。
基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

各回の授業は下記のように進める予定です。
参加者(全員):それぞれの書籍を読み、前日までにコメント(学術的な評価や疑問点など)を共有します。
各回の担当者:書籍の内容をまとめたレジュメと、他の参加者からのコメントを再構成したコメントペーパーを作成します。授業では、まずレジュメの内容を報告した上で、コメントペーパーに基づいてディスカッションをリードします。

2024年3月時点では、下記の3冊の書籍を講読することを予定しています。ただし、授業までの出版状況や参加者の研究関心に応じて変更する可能性があります。
●淺野良成(2024)『賛同・許容・傍観された自民党政治』有斐閣.
●杉谷和哉(2022)『政策にエビデンスは必要なのか:EBPMと政治のあいだ』ミネルヴァ書房.
●三谷宗一郎(2022)『戦後日本の医療保険制度改革:改革論議の記録・継承・消失』有斐閣.

その他、授業担当者による下記の書籍も取り扱う可能性があります。
●金子智樹(2023)『現代日本の新聞と政治:地方紙・全国紙と有権者・政治家』東京大学出版会.

学習の到達目標

近年出版された政治学の研究書を講読し、博士論文執筆に求められる水準を知ることが主たる目標になります。現代政治学における実証分析の方法や理論を学ぶことも本授業の目標です。また特に留学生の参加者は、日本語の重厚な研究図書を精読する経験を積む経験にもなるでしょう。

成績評価方法

・平常点(100%)により評価を行います。自分が担当した文献に関する報告内容、毎回のコメント提出、ディスカッションにおける積極性などを総合的に評価します。
・演習授業ですので全ての授業回への参加が原則であり、欠席・遅刻は他の参加者にも迷惑となります。病気などのやむを得ない事情を除き、欠席や遅刻はその都度減点します。また、無断欠席は大幅に減点します。

教科書および参考書

各回で取り扱う書籍以外には特に指定しません。

授業時間外学習

各回の授業でアサインされた書籍を読むだけでは、その研究を十分に咀嚼して評価することはできません。関連する先行研究を自ら渉猟し、各著者のこれまでの研究経緯などを理解する努力をした上で、演習に参加することが期待されます。

その他

・履修を検討している人は、Google Classroom(クラスコード:d27bcy5)に登録した上で、初回の授業に必ず参加するようにしてください。
・単位不要で参加を希望する人は、事前に授業担当者までメールで連絡してください。ただしその場合でも、報告担当やコメント提出などの義務は免除されません。また、一般の履修者同様に全ての授業回への出席が原則であり、遅刻・欠席が多い場合は参加をお断りします。
・本演習は、研究大学院修士課程・博士課程の合同開講です。

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