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現代政治分析演習A

前期 金曜日 4講時. 単位数: 2. 履修年度: 2024.

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

連絡方法とクラスコード

授業に関する連絡はGoogle Classroomで行います(クラスコード:wfc5hpt)。授業担当者の連絡先はtomoki.kaneko@tohoku.ac.jpです。

初回授業日等

4月12日(金)4講時

授業の目的と概要

本演習の目的は、有権者研究に取り組んでいる大学院生が、独自のサーベイ実験を実施できるようになることです。参加者は独自のリサーチクエスチョンを設定した上で、質問項目を選定し、演習内で実際にサーベイ実験を行います。また、得られたデータを用いた統計分析の結果を最後に研究発表します。

The purpose of this seminar is to enable graduate students engaged in voter studies to conduct their own unique survey experiments. Participants will set their individual research questions, select survey questions, and carry out practical survey experiments. Additionally, participants will present their research findings based on the statistical analysis of the obtained data.

授業内容・方法と進度予定

実際の進め方は参加者と相談しながら決めていくことになりますが、以下の流れを想定しています。
(1)サーベイ実験を行った政治学の論文を講読し、内容の報告やディスカッションを行います。
(2)参加者が自身の研究関心や論文執筆の目的を発表し、どのような実験デザインが考えられるか議論します。
(3)インターネット調査の質問項目案を選定します。参加者は、自身のサーベイ実験パートを中心に、文言や実験刺激を精査します。
(4)授業担当者が窓口となり、クラウドソーシングのモニターを対象にインターネット調査を実施します。
(5)参加者は、調査データを用いて統計分析を行った上で、研究成果を演習内で発表します。

・本演習の履修に際しては、政治学の基本的知識や一定の統計分析スキルが求められます。これらは授業内で細かく教える余裕がありませんので、各自で予習・自習をするようにしてください。統計分析に関しては、①平均値差の検定や回帰分析を適切に行うスキル、②分析結果を図表に的確にまとめるスキル、などが必要になります。分析ソフトに関してはR(R Studio)を推奨しますが、その他のものでも構いません。データ分析の基礎に不安がある初学者は、演習への参加をご遠慮ください。
・基本的に対面で実施しますが、一部の回はオンライン形式で行う可能性があります。

学習の到達目標

近年の政治学の有権者研究において、インターネット調査とサーベイ実験の需要はますます高まっていますが、大学院生が自分で独自の調査を実施するためのハードルは高いのが現状です。本演習では、演習内で実際にサーベイ実験を組み込んだ調査を行うことで、参加者が調査の設計から分析に至るまでの一連の流れを理解・修得することが大きな目的となります。また、分析結果を分かりやすくまとめてプレゼンテーションできるようになることも目標です。

成績評価方法

・平常点(100%)により評価を行います。演習における報告内容やディスカッションにおける積極性、インターネット調査の設計に対する貢献度、統計分析の内容と研究発表のクオリティなどを総合的に評価します。
・演習授業ですので全ての授業回への参加が原則であり、欠席・遅刻は他の参加者にも迷惑となります。病気などのやむを得ない事情を除き、欠席や遅刻はその都度減点します。また、無断欠席は大幅に減点します。

教科書および参考書

教科書の指定はありませんが、統計分析に関して下記の参考書を挙げておきます。その他の文献は授業内で適宜紹介します。
●今井耕介著、粕谷祐子・原田勝孝・久保浩樹訳(2018)『社会科学のためのデータ分析入門 上・下』岩波書店.
●浅野正彦・矢内勇生(2018)『Rによる計量政治学』オーム社.

授業時間外学習

・それぞれの報告機会において、報告者は入念に準備を行い、他の参加者はコメントを考えるなどしてディスカッションに備える。
・インターネット調査の設計に関して、割り当てられた作業に取り組む。必要な知識は適宜自習する。

その他

・履修を検討している人は、Google Classroom(クラスコード:wfc5hpt)に登録した上で、初回の授業に必ず参加するようにしてください。授業担当者の連絡先はtomoki.kaneko@tohoku.ac.jpです。
・単位不要で参加を希望する人は、事前に授業担当者までメールで連絡してください。ただしその場合は、サーベイ実験に自身の関心のある質問項目を含められない可能性がある点にご留意ください。また、一般の受講者同様に全ての授業回への出席が原則であり、遅刻・欠席が多い場合は参加をお断りします。
・本演習は、研究大学院修士課程・博士課程の合同開講です。

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