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公共政策特論Ⅱ

通年 金曜日 5講時. 単位数: 2. 担当教員: 石山 英顕, 度山 徹, 宇田川 尚子, 松村 孝典, 御手洗 潤. 科目区分: 展開講義. 授業形態: 講義. 対象学年: 3,4年次対象. 履修年度: 2024.

実務・実践的授業※○は、実務・実践的授業であることを示す。

週間授業回数

別途周知

配当学年

3,4年

実施方法(対面・リアルタイム・オンデマンド・ハイブリッド等)

原則ハイブリッド(対面講義は片平キャンパスエクステンション棟)で実施(講師側の事情や講義時の感染症の状況等を踏まえ、対面のみ又はオンラインのみで実施する場合もある。)

連絡方法とクラスコード

Google Classroom による。クラスコード:fw4kovz(公共政策大学院と共用)

初回授業日等

4/12(金)第5限

授業の目的と概要

 実社会において向き合わなければならない幾多の政策領域を、学生が学ぶ機会は、意外に少ない。もちろん、地域政策、警察政策、環境政策、農林水産政策、まちづくり政策、社会保障政策といった政策領域の専門的かつ実践的な講義・演習が行われているが、我が国政府の担う政策領域は広範であり、それらに加えて学ぶべきことは多い。
 大学に限らず、実社会においても、各種の政策に関する諸制度が、どのような考え方に基づいて整備され、現実の社会においてどのような機能を果たしているのか等について各省庁、委員会(以下「各省庁等」)の実務担当者から直接話を聞く機会はほとんどない。また、現実に生じている様々な問題に対して、これらの制度に基づいてどのような対応がなされるか、また、それぞれの制度がどのような限界を持っているか、さらに現在どの様な方向でその改善が企図されているか等に至っては、ごく稀にしか、知る機会がない。
 本講義は、国家公務員や地方公務員といった行政官として政策プロフェッショナルを目指す学生及び公共政策について意欲的に学習していこうとする学生に対して、我が国の各省庁等が所管する様々な分野の政策領域を掘り下げ、検討することを通じて、こうした諸政策の基本的考え方を理解してもらうためのものである。また、実務政策学の各科目以外の政策領域についても、学ぶ機会を提供するものでもある。

This omnibus lecture series are taught by guest lecturers who are experts in public policies in various fields. Guest lecturers are public officials of Japanese national government in Ministries, Commissions or Agencies.
This course will give students an opportunity to learn the latest basic policies and systems of national government of Japan and to provide guidance in exploring career paths.
Lectures will be given on Friday Evening in Katahira campus. The first lecture will be held on 12th April. More details will be announced by the beginning of each Semester.

授業内容・方法と進度予定

 本講義の対象は、各省庁等の所管する様々な政策領域に及ぶ。例えば、経済財政政策、防災・復興、競争政策、警察行政、 金融行政、消費者行政、行政管理・行政評価、地方自治、電気通信・放送行政、法務行政、公安調査、外交・安全保障政策、財政政策、税務行政、教育・スポーツ行政、科学技術政策、社会保障政策、労働政策、農林水産政策、地域振興、産業政策、資源・エネルギー政策、国土計画、都市・住宅整備、インフラ整備・管理、運輸・交通政策、地球環境保全、自然環境保全、防衛政策、会計検査、人事行政といった分野である。
 本講義は、これらの政策領域のいくつかの分野をテーマとして取り上げ、オムニバス方式の連続講義の形で開講する。講師陣は、日々の行政に携わる各省庁等の課長補佐クラスから課長・局長クラスの幹部行政官にわたり、活きた政策と制度を学ぶ機会を提供するとともに、各省庁等への就職を検討する一助にもなると考えている。
 講義は、原則として4月~7月、10月~翌年1月の金曜日の5限の90分、招聘する講師の都合に合わせて計15回程度行う。
 初回の講義は4月12日(金)16:20~ 経済産業省福島復興推進グループの方からの講義を行う。その他の講義の日程は前期、後期の開講時までに案内する。

(参考として、昨年度開講した公共政策特論Ⅰでは、インテリジェンス活動、労働政策、森林・林業行政、復興政策、地方自治政策、競争政策、税務行政、外交政策、高齢者対策、文部科学行政、環境政策、防衛政策、経済産業政策、農林水産政策、経済安全保障政策等を取り上げた。)

学習の到達目標

 国の政策の企画立案の現場に生じている課題とそれに対して行われている政策を概観することにより、幅広い分野の政策を俯瞰できる広い視野を涵養するともに、多分野の政策の中から自ら興味を持てる分野を発見することが目標である。

成績評価方法

 前期、後期の各期末に、講義内容をテーマとするレポートの提出を求める。前期・後期の計2回のレポート提出を単位付与要件とする。原則として前期レポート40%、後期レポート40%並びに講義への参加態度(出席率及び講義の内容を深めるような質疑等)20%で評価する。ただし、欠席(やむをえない場合を除く)が一定数を上回る場合には、単位を付与しないことがある。

教科書および参考書

 講義資料はGoogle Classroomであらかじめ配布するので、各自ダウンロードするなどして持参のこと。教科書は使用しないが、各自、各省庁等の白書、HPや講義中に示される参考文献や各省庁等の資料等を参照してほしい。

授業時間外学習

 あらかじめ Google Classroomで配布する講義資料に目を通すとともに、当該省庁の政策・施策に関し、普段の学習・生活や、報道を通じて問題意識を持ったうえで受講、質疑等に臨むことにより、講義時間をより有意義にすることが望まれる。その他講義中に周知する。

その他

 開講時間は、原則として金曜日の5限16:20~とするが、毎週開講ではなく随時開講とするため、日時や講師、講義内容などの詳細については、Google Classroom等の案内を事前に確認すること。
 2023年度に「公共政策特論Ⅰ」を受講した学生も受講可能である。
 本科目は公共政策大学院との合同とし、片平(エクステンション棟)で開講する。
授業の連絡や資料の配付はGoogle Classroom(クラスコード:fw4kovz)にて行うので、履修希望者は、初回授業(4月12日)前に、東北大学のアドレス(@dc.tohoku.ac.jp)で参加し、授業の案内を確認すること(同名のクラスルームが存在している場合もあるが、必ず本クラスコードのClassroomに参加のこと)。なお、履修希望者が特に多くなった場合には、教室の収容定員との関係上、選抜を行うこともありうる。その際には、公共政策大学院の学生を優先する。
 初回授業で簡単なガイダンスを行うので、必ず出席のこと。また、講義に出席できない場合には、事前に担当教員(石山、宇田川、江口、度山、松村、御手洗)宛にメールで連絡すること。
担当教員連絡先: pp-tokuron[a]grp.tohoku.ac.jp ※[a]を@に変換してください。

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