後期 火曜日 1講時. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員/Instructor: HIROAKI CHIGIRA. 対象学年/Eligible Participants: 全学年. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: EAC-ECM606J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
Econometric Analysis 2
千木良 弘朗
計量経済学の主な目的は、経済データを使って現実の経済がどのような状況にあるのかを探ることである。そのためには経済データを適切に分析するための手法が必要となるが、ここではその手法(計量手法)を講義する。一口に計量手法と言っても様々なものが存在するが、この講義ではやや発展的なものを扱う。講義の流れとしては、基礎的な計量手法を用いる際にどのような問題が発生するかを示し、それを解決するために発展的な手法を導入するという形になるので、基礎的な計量手法の知識は前提とする。
Lectures on intermediate econometric methods.
・発展的な計量手法の理論的背景を理解する。
・発展的な計量手法を実際に使えるようになる。
Students will develop intermediate ideas and methodologies of econometrics.
講義はオンライン(オンデマンド)で行う。本来の授業日(火曜日の1講時)までにGoogle classroom(クラスコード7usqxme)に講義資料と講義動画をアップロードするので、それを視聴すること。
第1回: オリエンテーション/Orientation
オリエンテーションを行う
第2回: 回帰分析の復習(クロスセクションデータでの回帰分析)/Review of Regression Analysis
回帰分析の復習を行う
第3回: 時系列データを使った回帰分析(時系列データで回帰分析をする際の注意点)/Regression analysis using time series data
時系列データで回帰分析をする際の注意点について概説する
第4回: 時系列モデル.1(時系列データを記述するためのアイデア)/Time-series model.1
時系列データを記述するためのアイデアについて概説する
第5回: 時系列モデル.2(具体的なモデルの紹介)/Time-series model.2
時系列モデルに係る具体的なモデルの紹介を紹介する
第6回: 分布ラグモデル.1(モデルのモチベーション)/Distributed lag models.1
分布ラグモデルについて概説する
第7回: 分布ラグモデル.2(具体的なモデルの紹介)/Distributed lag models.2
分布ラグモデルについて概説する
第8回: 誤差項の系列相関.1(系列相関が引き起こす問題の解説)/Sequential Correlation of Error Term.1
誤差項の系列相関の問題について解説する
第9回: 誤差項の系列相関.2(問題の解決法の解説)/Sequential Correlation of Error Term.2
系列相関問題の解決法について解説する
第10回: 誤差項の系列相関.3(問題の解決法の解説(続き))/Sequential Correlation of Error Term.3
系列相関問題の解決法について解説する
第11回: 説明変数と誤差項の相関.1(相関が引き起こす問題の解説)/ Correlation between explanatory variables and error terms.1
説明変数と誤差項の相関の問題について解説する
第12回: 説明変数と誤差項の相関.2(問題の解決法の解説)/ Correlation between explanatory variables and error terms.2
説明変数と誤差項の相関の問題について解説する
第13回: 同時方程式モデル.1(モデルのモチベーション)/Simultaneous equations model.1
同時方程式モデルについて解説する
第14回: 同時方程式モデル.2(モデルの推定)/Simultaneous equations model.2
同時方程式モデルについて解説する
第15回: 同時方程式モデル.3(モデルを使ったシミュレーション)/Simultaneous equations model.3
同時方程式モデルについて解説する
*進捗状況に応じて、多少の変更をすることもある。
This is a lecture-centered course.
期末レポート90%と、毎回の講義動画に関する小レポート10%で成績評価する(理解度確認セッション、宿題、出席点は無い)。期末レポートと小レポートの詳細は第1回目の講義で説明する。
この講義は一回ごとに独立した内容を扱うのではなく、基本的に前の講義内容を後の講義で使うことになる。よって、講義内容はよく復習してもらいたい。その復習が、次の講義の予習にもなる。
計量経済学の基礎的な知識(会計大学院の講義「計量経済分析1」に相当)を持っていることを前提として講義を進める。講義資料の掲示や連絡事項等はGoogle classroom(クラスコード7usqxme)で行う。E-mail: hiroaki.chigira.a5@tohoku.ac.jp
各回の授業方法の詳細、オフィスアワー、Classroom のコードなどの補足情報は、下記シラバス補遺で掲載する(要 東北大 ID)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10RZeernrdwaToua7siY_H8kzQUFkRrFwPEqds5jtOdk