前期 火曜日 ７講時. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員/Instructor: JUNKO KOGAYU. 対象学年/Eligible Participants: 全学年. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: EAC-ACC617J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
Audit Planning 2
小粥 純子
リスク評価手続により識別したリスクにして、どのようなリスク対応手続を設計すべきかについての基本的な枠組みを、監査基準報告書330「評価したリスクに対応する監査人の手続」（監基報330）を中心に講義する. 監基報330は監基報 315「重要な虚偽表示リスクの識別と評価」に従い識別し評価した重要な虚偽表示リスクに対応した、監査人の運用評価手続と実証手続の立案及び実施に関する実務上の指針を提供する.
I will lecture on the basic framework of what kind of procedures should be designed to the risks identified, focusing on the ISA 330 The Auditor’s Responses to Assessed Risks.
ISA330 deals with the auditor’s responsibility to design and implement responses (tests of controls, substantive procedures) to the risks of material misstatement identified and assessed by the auditor in accordance with ISA 315 Identifying and Assessing the Risks of Material Misstatement.
評価した重要な虚偽表示リスクに対応した運用評価手続と実証手続が立案できることを目標とする．
〇オンライン（オンデマンド）による講義
〇監査基準報告書をテーマごとに講義し、ケース・スタディにより基準の意味するところを理解する。
〇進度予定
第１回：評価したリスクに対応する監査人の手続/ The auditor’s responses to assessed risks
財務諸表全体レベルとアサーションレベルのリスクに応じた監査手続について概説する。
第2回 監査証拠/ Audit evidence
十分かつ適切な監査証拠、特定項目に対する監査証拠について理解する。
第3回 分析的手続/Substantive analytical procedures
分析的実証手続、詳細テスト、最終段階の分析的手続について理解する。
第４回：第1回小レポート/Quiz and Report
前回までの講義で理解した内容について、論述式の小レポートを実施する。
第５回：確認/ External Confirmations
売掛金の確認手続について発送先の選定（特定項目抽出、サンプリング）等を理解する。
第６回：試査/ Audit Sampling
監査サンプリングのテスト対象項目の抽出、結果をどのように評価するのかを理解する。
第７回：第２回小レポート/Quiz and Report
前回までの講義で理解した内容について、論述式の小レポートを実施する。
第８回 後発事象と比較情報/Subsequent Events and Comparative Information
事例をもとに、後発事象及び比較情報の監査上の取扱いを理解する。
第９回 会計上の見積りの監査/Auditing accounting estimates
会計上の見積りのリスク対応手続における内部統制の運用評価手続について理解する。
第10回：専門家の業務の利用/Using the work of an auditor’s expert
専門家の業務の利用が必要な局面と適切性に係る評価について理解する。
第11回 虚偽表示の評価/Evaluation of misstatements
監査の過程で識別した虚偽表示の評価、経営者確認書等を理解する。
第12回 継続企業の前提/Going concern
継続企業を前提として財務諸表を作成することと監査手続について理解する。
第13回：グループ監査/Audits of group financial Statement
グループ監査人の責任、グループ財務諸表の重要な虚偽表示リスクの識別と評価等について理解する.
第14回監査調書、監査報告/Audit documentation, Forming an opinion and reporting
監査調書、監査報告書の意見類型、監査上の主要な検討事項の報告を理解する。
第15回：理解度確認セッション（レポート）/ Examination （Report）
全体の理解に基づき、論述式の期末レポートを実施する。
〇
小レポート2回（60%）および理解度確認セッション（期末レポート）（40%）で評価する．
・予習は講義で参照する基準等について熟読する。
・復習は、ケース・スタディ、事例研究で実施した内容について、監査基準報告書等の該当部分を確認し理解を深める。
テキスト・参考文献：必要に応じて講義の中で紹介する。
この講義を受講するために必要となる知識：
・ 監査論の科目を履修していることが望ましい。
各回の授業方法の詳細、オフィスアワー、Classroom のコードなどの補足情報は、下記シラバス補遺で掲載する（要 東北大 ID）
https://docs.google.com/spreadsheets/d/10RZeernrdwaToua7siY_H8kzQUFkRrFwPEqds5jtOdk