前期 火曜日 6講時 会計大学院講義室B. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員/Instructor: FUMIHIKO KIMURA. 対象学年/Eligible Participants: 全/ALL. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: EAC-ACC604J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
Financial Reporting
木村 史彦
本講義は,企業の特定の事業あるいは企業自体の価値を評価する枠組みを習得することを目的とする.講義では,様々な企業評価手法について理論的・実践的に解説する.さらにM&A,MBO等に関わる事例を分析することで,企業評価に対する理解を深める.
本講義は会計大学院の企業評価と共通科目となります.
The objective of this lecture is to acquire a framework for evaluating the value of a specific business of a company or the company itself. In the lecture, various corporate valuation methods will be explained theoretically and practically. In addition, students will deepen their understanding of corporate valuation by analyzing case of M&A and MBO.
DCF法を中心とした企業評価手法を修得し,企業評価に関連する事例を把握することを目標とする.
第1回:オリエンテーション/Orientation
コースの目的および全体のフレームワーク,進め方,成績評価方法,学習方法に関するガイダンスを行う.
第2回:DCF法(1)財務諸表の組み替え/Discounted cash flow method (1)
貸借対照表のデータから,企業価値評価において必要となる投下資本表の作成手法を概説する.
第3回:DCF法(2)現状分析/Discounted cash flow method (2) Analysis of the existing situation
企業の現状を予測するための財務諸表分析の評価について講義する.
第4回:DCF法(3)資本コストの推計/Discounted cash flow method (3) Cost of Capital
資本コストの推計方法について講義する
第5回:DCF法(4)将来予測/Discounted cash flow method(4)Future forecast
将来予測の基本的なフレームワークについて検討する.
第6回:DCF法(5)継続価値の測定と理論株価の推計/Discounted cash flow method(5)Terminal value
継続価値の測定方法および理論株価の推計方法を講義する.
第7回:残余利益法/Residual Income Method
残余利益法およびその前提となる配当割引法について講義する.
第8回:倍率法と時価法/Multiple method and mark-to-market method
倍率法および時価法について講義する
第9回:その他の企業評価手法/Other Firm Valuation Methods
簿価純資産法や類似取引法等のアプローチについて講義する
第10回:企業評価に係る事例の分析1/Case Study (1)
MBOにおける企業評価の事例について概説する。
第11回:企業評価に係る事例の分析2/Case Study (2)
これまでに裁判等でになった企業評価の事例について概説する
第12回:企業評価に係る事例の分析3/Case Study (3)
合併時における企業評価の事例について概説する
第13回:企業評価に関する諸論点/Issues Related to firm Valuation
企業評価の「仮定」ないし「前提」に係る諸問題について概説する
第14回:講義のまとめ/Summary of Lecture
これまでの講義をふりかえるとともに、今後の企業評価における検討課題について説明する
第15回:理解度確認セッション/Examination
これまで学習してきた基礎的事項の理解を確認するために筆答考査を実施する
レポート(50%)および理解度確認セッション(50%)で評価する.レポートには講義内で提示した課題に回答頂くミニレポートと,テーマに沿って取り組んでいただく期末レポートが含まれる.
Classroom
https://classroom.google.com/c/NjYxNjgwMjk3MTk1?cjc=bqveg3o
予習:
講義までにレクチャーノートおよびテキストの指定された箇所を読み,疑問点を明らかにしておくこと.
復習:
各回の講義で課題を課す.数回は提出を求める
本講義は会計大学院の企業評価と共通科目となります.会計大学院内での上級科目となりますので,ご留意下さい.
この講義を受講するために必要となる知識:
財務諸表分析の単位を修得していること.あるいは,財務諸表分析の基礎的な知識を有していること.
その他
(1) 教科書について指定しないが.無償で入手できる資料について準備頂く.詳細は開講時に指定する.
(2) 2024年度については本講義は対面を中心に一部講義をオンデマンドとする予定である.
(本講義は,西暦の奇数年はオンデマンド中心,偶数年は対面中心で実施予定である)
(3) ゲストレクチャーについて可能であれば実施する(シラバス作成時点では未定)