前期 木曜日 2講時 川北キャンパスC302. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員(所属)/Instructor (Position): 池田 亮 所属:国際文化研究科. 対象学部/Object: 全. 開講期/Term: 3セメスター. 科目群/Categories: 全学教育科目基盤科目-社会科学. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: ZFS-LPS101J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.
各学部の履修内規または学生便覧を参照。
冷戦期国際関係史
本講義は、ロシア革命から第二次大戦中までの歴史を前史として、戦後の国際関係史を解説する。冷戦は米ソ及びそれぞれを頂点とする陣営の対立として描かれるが、本講義ではイギリスをはじめとする西欧の役割を重視し、単なる米ソ対立ではなく多層的な対立構造として冷戦を捉える。同時に、第三世界の動向にも注目し、いわゆる冷戦とは異なる次元の潮流を分析することによって、冷戦期の国際関係をより長期的な国際関係史の一部として分析する。
本講義は、冷戦期の国際政治を振り返り、多面的な理解を目指す。通常は米ソおよび米ソ両陣営の対称的な対立と見なされることの多い冷戦構造を捉え直し、その非対称性を強調する。それにより、冷戦以前および冷戦後の世界との架橋を図り、現代の国際政治をより多面的に捉え、自ら分析できる能力を養う。
第1回 イントロダクション、冷戦とは何だったのか
第2回 ロシア革命から第二次大戦中の米英ソ関係
第3回 トルーマン・ドクトリンとマーシャル・プラン
第4回 ベルリン封鎖とNATOの形成
第5回 中華人民共和国の成立、朝鮮戦争、インドシナ戦争
第6回 ヨーロッパ統合の起源とドイツ再軍備
第7回 非同盟運動とアジア・アフリカ諸国の独立
第8回 ベルリン危機とキューバ危機
第9回 多極化、プラハの春と中ソ論争
第10回 ヴェトナム戦争と米中接近
第11回 東方政策と1970年代のヨーロッパ・デタント
第12回 米ソ・デタントと軍備管理
第13回 イラン革命、アフガン侵攻、新冷戦
第14回 ゴルバチョフの登場と冷戦の終焉
第15回 冷戦後の国際関係、総括
進捗状況や受講者数により、授業内容は変更の可能性がある。
論述形式の筆記試験を課す。その他、授業への参加の度合いを加味する予定だが、詳しくは開講時に指示する。
絶えず新聞などに目を通し、現代の国内政治情勢と国際情勢に注目してほしい。
不要