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宗教学

後期 火曜日 2講時 川北キャンパスA404. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員(所属)/Instructor (Position): オリオン クラウタウ 所属:国際文化研究科. 対象学部/Object: 2セメ:文系 工農/4セメ:理(地)工農. 開講期/Term: 2・4セメスター. 科目群/Categories: 全学教育科目基盤科目-人文科学. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: ZFH-RES101J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

各学部の履修内規または学生便覧を参照。

授業題目/Class Subject

【国際共修】近現代におけるオカルティズムの歴史

授業の目的と概要/Object and Summary of Class

「オカルト的」や「オカルトっぽい」といった言葉は、現代の日本で生きる人間であれば、恐らく目にしたことがあるであろう。漫画や小説、アニメや映画など、「オカルト」の語をそのタイトルに掲げる作品は数多く存在し、現代日本文化に深く浸透しているといえるものである。しかし、今日の我々が何となく使用しているその「オカルト」という言葉はいったい、如何なるものを指しているのだろうか。占星術や降霊術など、前近代の残存とも思われる実践を思い浮かべる人もいれば、円盤や宇宙人という近代独自の現象を連想する人もいる。本科目では、特に19世紀以降における「宗教」と「科学」といった領域の形成を念頭に置きつつ、「オカルト」を軸としたもう一つの近現代史を考えたい。

学修の到達目標/Goal of Study

「オカルト」なる領域の構築という見地から19世紀以降の「宗教」や「科学」の概念形成を再認識し、宗教史学的なものの見方を理解していく。

授業内容・方法と進度予定/Contents and Progress Schedule of the Class

本科目では、担当教員が基本的な事情について講義し、文学作品や映像資料を多用して、「オカルト」を軸とした近現代宗教史の展開について考えていく。演習授業でのディスカッションによって、受講生同士の学び合いも図る。

① ガイダンス
② 「宗教」と「科学」――言葉の視点について
③ 演習――日本の「宗教」を考える
④ 欧州編 18-19世紀における心霊主義
⑤ 欧州編 ヘルメス主義の台頭
⑥ 欧州編 神智学協会とオカルト科学
⑦ 欧州編 魔術の再発見
⑧ 演習――19 世紀西洋オカルトの諸相
⑨ 日本編 明治期における西洋オカルトの展開
⑩ 日本編 千里眼事件とそのコンテキスト
⑪ 日本編 戦後のオカルト・ブームへの道
⑫ 日本編 1970年代オカルト・ブームの諸相
⑬ 日本編 「オカルト」と民俗宗教
⑭ 演習――日本の「オカルト」を考える 
⑮ まとめ

成績評価方法/Evaluation Method

出席50%、課題回答25%、演習授業でのディスカッション内容等25%。

教科書および参考書/Textbook and References

    関連URL/URL

    https://web.tohoku.ac.jp/modern-japan/

    授業時間外学修/Preparation and Review

    特に「演習」授業の事前準備として、長編映画の鑑賞や学術テキストの読解が求められる。資料は、グーグルクラスルーム経由で受講生と共有する。

    授業へのパソコン持ち込み【必要/不要】/Students must bring their own computers to class[Yes / No]

    「演習」授業の際に、ノートパソコンの持参を求める。

    その他/In Addition

    外国人留学生等特別課程(日本語)の授業と合同で開講する。アクティブラーニング実施のため、全学教育経由の履修登録者は40名と限定する。なお本科目において、映像作品などのメディアも多用する。いわゆる「ホラー映画」など、鑑賞する映像作品の一部には、その作品の持つ様々な性格に起因した、暴力的、性的場面、あるいは場合によって差別表現と受け取れる描写も含まれている。受講する方は、あらかじめご了承ください。

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