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文学

後期 火曜日 2講時 川北キャンパスA203. 単位数/Credit(s): 2. 担当教員(所属)/Instructor (Position): 森田 直子 所属:情報科学研究科. 対象学部/Object: 2セメ:文系 工農/4セメ:理(地)工農. 開講期/Term: 2・4セメスター. 科目群/Categories: 全学教育科目基盤科目-人文科学. 履修年度: 2024. 科目ナンバリング/Course Numbering: ZFH-LIT101J. 使用言語/Language Used in Course: 日本語.

主要授業科目/Essential Subjects

各学部の履修内規または学生便覧を参照。

授業題目/Class Subject

『未来のイヴ』を読む

授業の目的と概要/Object and Summary of Class

・フランス象徴主義の作家ヴィリエ・ド・リラダンの長篇小説『未来のイヴ』(1886)を日本語訳で読みます。美しい容姿をもつ恋人の俗物的な内面に絶望した青年に、エジソンが同じ容姿と高貴な魂を備えた人造人間を提供しようと申し出る、という物語を、19世紀終盤における科学技術、哲学、身体観、精神医学、心霊主義などを踏まえながら、できる限り丁寧に読み進めます。同時代の思想的背景について学びつつ、古典としての本作品を今日の高度メディア社会、ポストヒューマン論を念頭において読むことの意義も考えます。
・毎週の指定範囲(60-70頁程度)を精読していくのは一定の努力を必要としますが、読んだテクストの印象について授業の仲間と意見を交換する面白さを味わいましょう。
・授業は講義と学生同士のディスカッションを組み合わせます。レポートの書き方についても学びます。

学修の到達目標/Goal of Study

・古典(時代を超えて読み継がれてきた作品)の読解について、作品の生み出された社会的・思想的コンテクストを押さえることと、「今・ここ」において手に取ることの意味を考えることの両方が重要であると体得します。
・読者としての自分の役割、文学作品について他人と意見交換する意義や方法について学びます。

授業内容・方法と進度予定/Contents and Progress Schedule of the Class

・第2回から第14回までは、講義・解説を行ったあと、原則として毎回ディスカッションを行います。ディスカッションは受講者数に応じてクラス全体、もしくは学生をグループに分割して行います(対面を中心に、たまにオンラインを併用する予定ですが、授業形式と授業スケジュールは開講時に連絡します)。

第1回 イントロダクション
第2回 「読者に」から第1巻第8章まで
第3回 第1巻第9章から第1巻第14章まで
第4回 第1巻第15章から第1巻第19章まで
第5回 第2巻第1章から第2巻第6章まで
第6回 第2巻第7章から第2巻第11章まで
第7回 第2巻第12章から第4巻第2章まで
第8回 第4巻第3章から第4巻第6章まで
第9回 第4巻第7章から第5巻第3章まで
第10回 第5巻第4章から第5巻第11章まで
第11回 第5巻第12章から第6巻第1章まで
第12回 第6巻第2章から第6巻第4章まで
第13回 第6巻第5章から第6巻第12章まで
第14回 第6巻第13章から第6巻第15章まで
第15回 レポート講評

成績評価方法/Evaluation Method

授業への参加状況(Form課題を含む、50%)およびレポート(50%)をもとに評価します。5回以上の欠席があった場合は成績評価の対象外になります。

教科書および参考書/Textbook and References

  • 未来のイヴ, ヴィリエ・ド・リラダン, 光文社古典新訳文庫 (2018) ISBN/ISSN: 9784334753849 資料種別:教科書

授業時間外学修/Preparation and Review

指定箇所の読書、議論のための自分の考えの整理、討論後のふりかえりなど、指定された予習・復習(2、3時間程度)をして授業に臨む必要があります。

授業へのパソコン持ち込み【必要/不要】/Students must bring their own computers to class[Yes / No]

討論グループあたり、最低1人は必要

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